international news _ 2007.02.05
text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
西海岸アンダーグランド・ハウス DJ Hipp-E は Skrufff とのインタビューで、先日 Tiesto のオープニング・アクトを務めた時の様子を語ると共に、彼自身も Tiesto の華やかなパフォーマンスに圧倒されたと話してくれた。
「 Tiesto はスーパースターと呼ぶに相応しい本当に存在感のあるDJだよ。彼のロックスターのような派手なパフォーマンスが、キッズから絶大な支持を獲ている理由なんだろうね」
「ブースの中で淡々と音楽をプレイするDJが多いけど、 Tiesto は彼自身がパーティーの主役なのさ。そして音楽は彼を引立てる BGM でしかないんだ。彼のパフォーマンスは想像以上に素晴らしかったし、みんなその部分はちゃんと認めるべきだよ」
また、 Tiesto の前にプレイした彼のミニマル・テクノセットは、トランス・ファンにも大好評だったようだ。
「プロモーターによると、みんな僕のセットを楽しんでくれたようだね。フロアーが凄く盛り上がった時もあったけど、あのオーディエンスを喜ばせるのは正直至難の業だったよ。ただ Tiesto 目当で来たお客さんも、僕の2時間プレイでいい感じにウォームアップ出来たんじゃないかな」
デンバー出身で、現在はサンフランシスコを拠点に活動している Hipp-E は、‘98年若干16歳の若さで Brian Halo Vargas と共に DJ / プロダクション・チーム H-Foundation を結成し、 Soma Recordings からトラックをリリース。 H-Foundation を解散後は Hipp-E 名義でソロ活動をスタートし、 Slip N Slide 等のレーベルからEPをリリースし続けている。またプロダクションと平行してDJ活動にも力を入れており、ヨーロッパ諸国やアメリカ国内で精力的にプレイをしている。
「ブッキングの数は多い時もあれば、少ない時もあるよ。ただ今の時代、コンスタントにギグを続けて行くにはそれなりの努力が必要なんじゃないかな」と彼は語る。
「土曜の晩にギグの予定が入らず、家でボーッとしてるDJ友達は何人もいるよ。確かに今のクラブシーン自体にも問題があるかもしれないけど、クラブからブッキングしてもらうためには、彼らももう少し努力をしなくちゃいけないんじゃないかな。プロモーションをしなくてもブッキングしてもらえるほど、甘い世界じゃないからね。ただラッキーなことに僕は友人や仕事仲間に恵まれていて、いつも一緒にいて楽しい人達と仕事をすることが出来てるんだ」
また彼は笑いながらこう話す。
プロデューサーという職業は、トラックを通じて自分のこともプロモーション出来るっていう利点があるんだ。それにみんな自分のお気に入りのプロデューサーが、最終的にDJになっても文句を言わず喜んでくれるしね」
Hipp-E の最新シングル ‘Sunshine’ は Slip N Slide より近日リリース予定。
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