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 Disco D

international news _ 2007.02.02

ゲットー・テクノ・スターが自殺

text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

デトロイト出身のゲットーテック・プロデューサー Disco D (享年26)こ と David Shayman が、先日自殺を図り亡くなっていたことが明らかになった。

彼は 50 Cent や離婚騒動で世間を騒がしている Britney Spears などメインストリーム・アーティストとコラボレーションをする一方で、ゲットー・テックのパイオニアとして‘03年に Tommy Boy レーベルからミックス・アルバム“A Night at the Booty Bar Volume1” をリリース。また最近ではブラジルのバイレ・ファンクを作品に取り入れるなど、バラエティーに富んだサウンドに挑戦していた。

ロンドンに本社を置く広告代理店 EPM 社の Janas Stone は今回の訃報を受け、ショックを隠せない様子だ。

「これからのギグやプロジェクトについて、先日話し合ったばかりなんです。 Dave も非常にやる気を出していたし、どうしてこんな結果になってしまったのか全く分かりません」

「昨年 Sonar Festival で Dave と行動を共にしていたのですが、クロージング・パーティーでプレイすることが出来てとても喜んでいました。他にもブラジルのヒップホップ・チームと一緒に手掛けたトラックや、今後のプロジェクトに関して非常に楽しみにしている様子だったんです…。それなのにどうして彼は自ら命を絶ってしまったのでしょう」

今回の自殺は Dave の躁鬱(そううつ)症状が原因だという声も上がっている。彼は自身の躁鬱症状について、過去のインタビューで次のように話していた。

「鬱がひどい時には、自殺したいという衝動に駆られてしまうんだ。実際、過去に2度自殺未遂を図ったことがあるほどさ。死ぬのなんて怖くないね。オレにとって人生は、長いテレビゲームみたいなモノさ」

また、 Dave の友人 DJ Simon はこう語る。

「先週 Dave のアパートに遊びに行ったんだけど、その時もかなり落ちこんでる様子で、ここ数年で彼の身の回りで起こった出来事を洗いざらい話してくれたよ。他にもモチベーションや作成意欲がすっかり無くなってしまい、どうしたらいいか悩んでたな。 『落ち込むことはたくさんあるけど、ワシントン D.C に引っ越ししてリフレッシュしたし、これからは前向きにアクションを起こして行きたい。オレのことを支えてくれてありがとう』って話してくれてた矢先だっただけに、とてもショックだね。彼にとって辛い時期なんだと思ってたけど、でも自殺をするほど追い込まれてたとは知らなかったよ」

デトロイトのテクノレーベル Ghostly International の Sam Valenti は Disco D について次のように語っている。

「Daveは 『自分が抱えている悩みを他人に知ってもらうことで、同じように悩んでいる人々を助けることが出来る』と信じてたんだ。彼の勇気、情熱、そして作品に懸ける熱い思いを、胸に刻み込んでおきたい」

DJ Simon は最後にこう付け加えた。

「 Dave の両親、 Debbie と Jim からファンのみんなに伝言を預かってるから紹介するよ。 『花や贈り物をしてくれる気持ちは非常にありがたいのですが、そのお金を Nuetral Zone という団体に寄付をして頂けると嬉しいです。 Nuetral Zone は、ミシガン州にある少年育成センターで、音楽やエレクトロ・ミュージックを支援するプログラムもたくさん用意されています』 」

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