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Matthew Dear

international news _ 2006.02.21

ミニマル界のスター 「ミニマルが面白くないわけじゃない。でも…」

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

Matthew Dear がリリースが決定している Fabric のコンピレーションの詳細を明らかにし、今回 Audion 名義で作品をリリースするは「ミニマル・ブランド」から自身を遠ざけるためだと話した。

「飽きたとは言いたくないんだけど、ミニマルに対してそんな風に感じるようになってしまってね。そこにハードでパワフルなトラックを入れれば、人々も音に入っていきやすいと思ったんだ。ライヴ・セットで通常よりハードでアグレッシヴな音をプレイするときは、Audion の名義を使うのさ」

現在最もホットなテキサス出身の彼が意図的に選んだ、このようなエクレクティックなスタイルは、イベント Secretsundaze のオーガナイザー James Priestley の意見とマッチしたようだ。彼も、最近の "ミニマル・ブーム" には疑問を抱き始めているという。

「ミニマルはかなり抽象的なジャンルだよね。個人的には大好きだし、エキサイティングだとも思うけど、DJ としてはもう少しキャッチーなメロディーが入っていて、オーディエンスが楽しめるような音がいいんだ。エレクトロでオーディエンスを楽しませようとするなら、相当フォーカスしないとダメだと思うよ。それに、僕は同じスタイルの音をプレイし続けることはしないしね。だいたいディスコとかそういった音とミニマルをミックスしてるよ」

最近ではミニマル・ブームの一端としてシーンを盛り上げていた Border Community のチーフ James Holden も、ミニマルのレッテルは貼られたくないと語った。

「一年くらい前は、かなり面白いミニマル音楽がたくさんリリースされていたと思うんだ。プレイしていて楽しかったしね。だから、しばらくの間ミニマルばかりプレイするようになっていたんだ」

「でも、しばらくして退屈に思えてきてね。またいろんな音楽をプレイしたくなったんだ。それで今に至るというわけさ」

James Holden の新しいコンピレーション・アルバム "At The Control" は Resist Records から、Matthew Dear 'FABRIC 27: MATTHEW DEAR as AUDION' は Fabric Records から近日発売予定。


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