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Larry Tee

international news _ 2006.02.15

エレクトロクラッシュ・シーンのキング 「ニューヨークが再びアツい」

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

ニューヨークの Larry Tee がマンハッタンの Lower East Side に新しくオープンするクラブでイベントをスタートすることとなり、Skrufff とのインタビューの中で、ニューヨークのクラブ・シーンは再び、最高な状態へと戻ったと話した。

「今、ニューヨークは特に素晴しい。ここ数年なかったくらいにね。いいパーティーに関しては、完璧に黄金時期に戻ったと言えるんじゃないかな」

Suzanne Bartch オーガナイズにより、毎週火曜日に行われる新しいウィークリー・パーティーや、Mike Nouveau の FUN hipster party、そして毎週何千人と動員しているという Duvet で行われている彼の Distortion Disko 等を例に出して、このように語る Larry は、新しいイベント Bank についても、かなり熱狂しながら「超ファビュラスなクラブ」になると断言した。

「Element のキャパは700人ほどで、音楽は Get Physicalのようなミニマル・ハウスからもう少しノイジーなドイツ系の音もプレイされるよ」

アトランタの友人 Lady Bunny や Ru Paul と共に、'80年代中盤からニューヨークに到着してからというもの、クラブ・シーンの中心に存在し続ける Larry Tee は、Michael Alig によるかの有名な Club Kids 時代にその名を馳せた一人としても有名で、最近では、一世を風靡した「エレクトロクラッシュ」という造語を生み出した人物として知られている。

しかしながら、Lady Bunny によって彼女のブログに書かれたのは、今のLarry ではなく、Club Kids 時代の彼に関する記事だった。その彼女は、ヒップなエリアとして知られるダウンタウンの町、 Meat Packing District が年々高級化しているという啓蒙的な発言をしたのだった。

「一時期 RuPaul や Larry Tee、Lahoma Van Zandt や Nelson Sullivan らと住んでいたあの3階建てのボロ・マンションは、今やアッパー・クラスの飲食店に変わってしまったわ。そこで食事するヤッピーが10年前にあの場所で起きていたことを知ったら、そそくさと逃げ出すでしょうね!」

Larry の回想は、彼女の発言より明白なものではなかったものの、彼らが以前暮らしていたエリアが、最近ではまったく変わってしまったと認めた。

「僕らが Meat Market に移り住んだ時、まわりには女装した娼婦や風俗店ばかりだったんだ。間違いなく McQueen や Stella McCartney shop がにあう町ではなかったね」

「家を引っ越すとき、どうせならって感じで、壁に飾ってあったひどく古風な家族の写真をみんなでペイントしたんだ。そうしたらその後に家を改造しに来た人たちに、"これはバスキアか?"って聞かれたんだ。思わず笑いそうになってしまったけど、"もちろんだよ"って言ったんだ(笑)。都市神話とはそうやって作るものなのさ」

Larry Tee のイベント Bank は2月18日にスタート



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