international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.02.18
Text by Jonty Skrufff _ Translation by H.Nakamura (HigherFrequency)
新たに選出されたゴア政府が、インド西部に関する新たな規制事項を発表し、Anjuna-Arporaビーチ一帯におけるレイブを全面的に禁止することを明らかにした。
観光大臣のDr. Wilfred de Souza氏は、「レイブが地元の人たち、とくに学校にとってとても迷惑な存在である」と述べ、今後はレイブに関しては一切を禁止するように地元警察に指示をすぐさま下したようだ。Anjuraといえば、長年にわたってゴア・サイケのコミュニティーにとってのメッカとして知られてきたところであるが、地元の新聞が伝えたところによると、その近辺に暮らしている修道女たちの中には、ノン・ストップで繰り広げられるパーティーのせいで、三日三晩眠れない人もいたと言う。
実は、このレイブを取り締まる動きは今に始まったことではない。ごく最近では、前のゴア政府が、夜10時から朝7時までの間ビーチで大きな音楽を流すことを禁じるキャンペーンを繰り広げ、その事実に際して英ガーディアン紙が「レイブ・シーンはこれで消滅するだろう」との記事を寄せたことが記憶に新しい。
「Anjunaはゴースト・タウンになってしまった。カフェは全部空席で、シャッターが風の中でバタバタと音を立てていたのが印象的だ」と、当時のGuardian紙はその様子を伝えている。
騒音の問題だけでなく、最近多発しているドラッグの過剰摂取による外国人旅行者の死亡事件も、今回の一連の動きに何らかの影響を与えていると思われる。警察によれば、過去1年半で少なくとも59人が不審な死に方をしており、そのうち28人はイギリスからの旅行者だったようだ。(Jonty Skrufff)
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