international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.02.10
Text by Jonty Skrufff _ Translation by H.Nakamura (HigherFrequency)
旧東ドイツが生んだトランス・テクノ界のスーパースター Paul Van Dykが、Skrufffとのインタビューに答え、ジョージ・ブッシュが再選を果たした今でも、政治的な活動への関わりを続けていく意思を明らかにした。
「相変わらず政治に対する興味は衰えていないし、大統領選挙の前と同じくらいのめりこんでいるよ。特に(ブッシュが再選されたという)間違った状況が続いている以上、何かの行動を起こさないといけない必要性は、前より高まっていると言えるからね」とPaulは語る。
さらに、「これからあと4年間はブッシュ政権に付き合わなければならない。そして、この前の4年間で、僕らはヤツらが何を出来るかってことを既に思い知らされている。だから、以前よりもっとはっきりと立場を表明して、もし、彼らが実際にイラク攻撃をさらに進めていこうという考えならば尚更のこと、みんなもっと率直に意見を言わなければならないと思うんだ。イラク戦争が始まる前よりも強い姿勢でね。しかも、ビールの横に座っているだけじゃだめだ。実際にストリートに出てデモをやったりすることが必要なんだ」と、以前よりもみんなが反戦に対して積極的な行動をとるべきことを訴えている。
元々旧東ドイツという全体主義の社会において反体制主義者として育ったという経験を持つPaulは、その経歴がゆえに、ダンスカルチャーの中においても最も政治的な意識の高いご意見番的な存在の一人として知られている。
「僕にとって政治というのは、何かに関わって、何かを変えていこうとするのが基本なんだ。何か間違ったことを目にしたなら、それについて何かの発言をしなければならないと思う。口を開いて、自分の支持したいものを支持するんだ。とくに、おかしな少数の人間たちがアメリカを牛耳って、2年間も続いているイラク戦争がまだ終わってもいないのに、他の国に戦争をしかけようとしている今こそ、そういった考え方が必要なんじゃないかな」
音楽的な活動の面に目を向けると、Paulは現在、自身の最新ミックスCDである"Politics Of Dancing 2"を完成させているところであり、また、先週の金曜日には初めてコロンビアでDJをしたばかりだ。その後、グラミー賞に参加するためにアメリカに戻る予定。今回Paulは、ベスト・エレクトロニック/ダンス・アルバム・アワードにノミネートされている。
Jonty Skrufff バイオグラフィー
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