international news_2009.12.14
Text by Yuki Murai (HigherFrequency)
ドイツ・ミュンヘンを代表するクラブ Harry Klein が、来年1月にアナログリリースのみのレーベル Harry Klein Records をラウンチすることを発表した。
Ostgut Ton、Mobilee、Compost、Vakant といった人気レーベルのレーベルナイトをレギュラー開催するなど、ミュンヘンのクラブシーンでは非常に影響力のある当クラブ。すでにクラブのレジデント達のミックス中心のポッドキャスト "Harrys Podcast" の配信や、ネットレーベル "Harry Klein Networks" のラウンチなど、オンライン上でも積極的な動きを見せているが、この度あえてアナログのリリースにこだわったレーベルをラウンチすることは少々意外とも言えよう。
ラウンチに際して Resident Advisor が クラブのブッキング担当である Peter Fleming と行ったインタビューによると、彼ら自身にレコードへのこだわりがあること、彼ら同様にレコードが好きな人々がまだ沢山いることを確信した上で、コレクターのためにレコードをリリースしたいという意向を明らかにしている。A&Rもスタッフやレジデントで行い、リリースする楽曲も主に当クラブのレジデントDJ達のものになる予定だが、今後の状況次第によってはクラブと関係の深い有名アーティスト等のリリースも考えられるとのこと。また、同じく当クラブのレジデントVJの映像作品もリリース(DVDでのリリース?)も予定しているそうだ。リリース第一弾は当クラブレジデントの兄弟 DJ・Dario & Marco Zenker の作品になる。Ostgut Ton や Watergate、Robert Johnson など、クラブを看板としたレーベルに勢いがある現在、独自路線を歩もうとする Harry Klein Records の今後の行方にも期待したい。
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