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Headman

international news _ 2006.12.20

Headman はアンチ・ベルリン派

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

スイス発の注目レーベル Relish Records の人気パンク・ファンク系ユニット Headman は、 One Week To Live 誌のインタビューで 「ドイツのクラブ・カルチャーはミニマルばかりで面白みに欠ける」 とコメントしている。

「俺たち自身、イギリスや他のヨーロッパ諸国でDJしてる方が楽しいんだ。中でもベルギーがベストだね。あとフランスも Kitsune や Ed Banger のようなクレージーなレーベルがどんどん登場してきたし、今後ますます面白くなるんじゃないかな」

一方、 Kitsune レーベルのフロントマンで Daft Punk のマネージャーとしても有名な Gilads は、フランスの音楽シーンについて次のように語っている。

「フランスのミュージック・シーンは常に変化していて、良いプロデューサーもたくさん居るけど、メディアが過剰に反応しすぎてる感じがするね。例えば FACT 誌は2年前に 『フレンチ・ミュージック新たな時代に突入!』 と言った特集を組んでたと思えば、今年の4月には 『ニュー・フレンチ・サウンド到来』 なんて記事を書いてるんだ」

また彼は Daft Punk のもう1人のマネージャーであり、人気急上昇中の Ed Banger レーベルのオーナー Pedro Winter についても話してくれた。

「ある雑誌のインタビューで Pedro は 『Kitsune はビック・クラブを満杯に出来る程の人気のレーベルに成長した。それに比べ俺のレーベルはまだまだアンダーグラウンドだ』 なんてコメントしてるんだよ。笑っちゃうだろ。コマーシャルな音楽や金儲けをすることに対してネガティブな印象を持つ人も多いけど、僕はそうは思わないよ。ポップでコマーシャルな音楽を作ることと、クオリティーの高い作品をリリースすることの両立は可能なんじゃないかな?才能のあるアーティストは一人でも多くの人の目に触れさせるべきなんだ。それに Ed Banger に関して言えば、彼らはもうアンダーグラウンドなんかじゃないよ。だって Justice がいるじゃないか!」

さらに Gilads はこう続ける。

「僕と Pedro は今でも良い友達だし、 Daft Punk のマネージメントも続けてるよ。彼とは意見が食い違うこともあるけど、それはそれで面白いと思うんだ。 Ed Banger と Kitsune は持ってるビジョンも違うしね。 Ed Bager がアーティストを育てて、新たなトレンドを創り出してる一方で、僕たち Kitsune はコンピレーションをリリースしたり、色々なアーティストにフォーカスして行くことに重点を置いてるんだ」

Kitsune の最新コンピレーション "Kitsune Mansion3" は絶賛発売中。

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