international news _ 2006.12.05
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
ロンドン在住のブレイクス DJ Tom Real は新境地を開拓すべく、最近ではブレイクスのみならず、エレクトロ、ミニマル、テクノ、そしてファンクにまで挑戦し始めたようだ。ロンドンのフリーペーパー Base.Ad の中で彼はこうコメントしている。
「ハウスやテクノに比べると、ブレイクスにはまだまだエキサイティングなトラックやDJが欠けてる気がするんだ。シーンを引っ張って行くDJやプロデューサーは、もう少し冒険してもいいんじゃないかな」
ロンドンの人気ブレイクス・パーティー、 Hum に何度もゲスト出演しているブレイクス・ダブ DJ Will Saul は Tom と同じような見解ながらも、彼の十八番とも言えるブロークンビーツとディープでソウルフルなダブ・ハウスのブレンドは少々やり過ぎだったと認めている。
「俺の経験からすると、ブレイクビーツのパーティーに来るクラバーの大半は16歳から25歳までの男性だね。彼らはメロディアスでストーリー性のあるトラックよりも、ダークで分厚いベースラインのサウンドを好むようだよ。ケチを付ける訳じゃないけど、ブレイクスからは音楽性があまり感じれないんだ」
ブレイクスに対して辛口な発言をしている Will だが、彼自身も Infusion や Evil9 といったブレイクス・アーティストのリミックスを手掛けており、自身のレーベル Simple Recordings からリリースも果たしている。しかし今後ブレイクスのリミックスをするつもりは無いようだ。
「Stanton Warriors のサウンドは今でもアーバンかつ新鮮だから、人気があるのも納得さ。あとは Plum DJs の今後に興味があるね。彼らのサウンドは昔から全然進歩してないように感じるのは、俺だけじゃないと思うよ」
Tom Real Vs The Rogue Element のニュー・シングル ‘Feel My…’ は12月にリリース予定。また、 Will Saul のニュー EP‘Pause’も Simple Records より近日発売。
関連リンク