international news _ Jonty Skrufff _ 2004.12.14
Text by Jonty Skrufff _ Translation by H.Nakamura
今週Royal National Institute for the Deaf and TUC (イギリス国立聴覚障害者協会)が報告書をまとめ、クラブの従業員の多くがあまりの大音量に囲まれて仕事をしているために聴覚障害や難聴になるリスクを抱えているとの警鐘を鳴らした。
同レポートはクラブのオーナー達に対して、耳栓を支給するか定期的に音の無い場所で休憩を取らせるなどの対応を即座にとるべきだと提言。また、同協会のスポークスマンであるMark Hoda氏は「イギリスのバーやクラブの雇用者たちの多くは現在法律違反を犯しているに等しい」と語っている。
さらに同レポートは「騒音による耳のダメージというものは蓄積されるものであり、すぐに症状が現れるものではない。従って、雇用者たちは従業員の耳のケアを怠りがちだ。ただ、質の良い耳栓を身に付けるという簡単な方法で、従業員を慢性的で取り返しのつかない聴覚障害から守ることが出来るのである。クリスマスも近い。この耳栓を配るということがクラブやバーの雇用者からの最高のクリスマス・プレゼントとなるであろう」と締めくくっている。
また同協会は、クラブで遊んでいるお客に対しても更なるガイドラインを設定し、耳栓を付けることを推奨し、スピーカーの傍に近づき過ぎないように警告している。
「チルアウト・ルームを使って、定期的に大音量の音楽からブレイクを取って耳を休ませるように」
(Jonty Skrufff / Skrufff.com)
Jonty Skrufff バイオグラフィー
う〜む、これは我々クラブ・ミュージック愛好者にとって切実な問題と言えるだろう。しかし、筆者もかれこれ20年ばかり爆音の元でほぼ毎週末過ごしてきたが、自分に都合の悪い話以外は相変わらず非常にクリアに聴こえているので、やはり人それぞれというところなのかもしれない。ただ、クラブに遊びに行って耳栓をするのは如何なものか?だったら最初から行かなければいいようなものだが…。あと、クリスマス・プレゼントに耳栓というのも何だか寂しいような気がする。(HigherFrequency)
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