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international news_2009.08.11

バリでの Manumission 開催、テロの脅威により延期

Text & Interview by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

イビサのパーティー・プロモーター Manumission は、彼らがバリ島で計画していたイベント "Minimission" を延期することを決定した。理由は先月ジャカルタで起こった、9人の死傷者を出したテロリストによる五つ星ホテルの爆破事件だと言う。

Manumission の Mike と Claire はこの延期についてをこう説明している。

「Manumission は動員人数も多いし、イビサのイベントというコンセプト的にもテロリストのターゲットにされる可能性が最も高いとイギリス政府から指定されてしまったんだ。今この瞬間にバリでショーをやることは、闘牛に向かって赤い布を見せびらかしているのと同じことだと思う。」

また二人は、サッカーチームの Manchester United が爆破事件後に3日間の旅行をキャンセルしたことも挙げ、「今バリのビーチにイベントをやりに行くのは危険だと思う。僕たちのチームや僕ら自身、そしてオーディエンスのみんなを危険に曝すことになる。」 と語っている。

ジャカルタ等で Manumission のイベントを行なっているインドネシアのスーパー・クラブ組織 The Embassy Club のプロモーター Arief Sundjaja もこの一件に対して、落胆している。

「Manumission のキャンセルはとても残念だね。Manumission をインドネシア本島から 『神の島』 と呼ばれるこのバリに呼ぶことに多大な努力を費やしたんだ。そして、この大きなイベントを開催することでインドネシアの社会にも貢献できる部分があったと思うんだ。ただそれをテロリスト達が理解せずに、台無しにしてしまったんだよ。」

Manumission の発表は、外務省の 「インドネシアでのテロリズムに関する警告」 を引用している。しかし、Arief はこの公式な旅行に関する忠告は軽視しているようだ。

「ああいう警告っていうのはそんなに気にするもんじゃないよ。だって、普段は気に留めない些細なことの方が危険なんだよ。本当のことを言えば、爆破に巻き込まれることなんかよりも交通事故に遭う確率の方が高いんだから。」

「あの爆破から数週間が経ってるけど、ビジネス的観点から言えばほとんど何も変化はないよ。バリのホテルは今でも満室だし、みんな自分達の好きなレストランやクラブ、パーティーに遊びに行ってる。Manumission の延期以外でキャンセルされたイベントなんてほとんど無いぐらいだよ。団結したインドネシア人達がバリに集まってパーティーをすることは嬉しく思うよ。そして、今回インドネシアの政府は今までよりも良い仕事をしていると思うね。」

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