international news_2009.08.04
Text & Interview by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen
今や 『イギリスのパーティーモンスター』 と呼ばれている Jordan Wright(17歳)は先日、彼が Facebook でとあるパーティーの告知を行ったことにより、そのパーティーにヘリコプター一台と70人の警官が踏み込むという事態が発生し、それに関して全く後悔していないようだ。
「あれは素晴らしいパーティーだったよ。人々が、『警察は1万ポンド支払うべきだ』 って言ってることは誇りに思うね。僕の友達もあれがいかに良いパーティーだったかを語ってるよ。これまでで最高のパーティーだったね。」(Metro紙より)
デヴォン警察がヘリコプターと5台のバンを出動させたこのパーティー後、主催者 Andrew Poole がこのパーティーの詳細(ただのアフタヌーン・バーベキュー・パーティーだったのにという内容)をSNSに掲載したことにより、事実が発覚した。
「警察が踏み込んで来た時、今日は僕の30歳の誕生日だってことを伝えたんだ。人生に一度の大きなイベントだから、それを潰さないで欲しいってね。だけど、彼らは僕が色んなところでオールナイトのレイヴイベントだって告知していたって言い張ってたんだ。」と Poole は Daily Mail に語った。
「このイベントは17人がゲストとして招かれていた、時間帯をオールナイトだって書いたのは泊まっていきたい人もいるだろうと思ったからだよ。今でも彼らはこのパーティーがインターネットで宣伝されていたって言ってる。レイヴじゃなかったっていう事実も彼らは認めてくれないんだ。」
このような警官隊とヘリコプターによりパーティーに来ている人たちを怖がらせるという手法は、ユタ州の保安官である
Jim Tracy によって発案された。2005年に彼は定期的にヘリコプターを飛ばし、地元の砂漠でレイヴのパーティーが行われていないかを調査していることを得意げに語っていたという。その後、Jim Tracy の対パーティー警官隊は合法的なパーティーである Diamond Fork にも踏み込み、悪名高い警官隊として認知されていった。
http://tinyurl.com/lb5y8n
そのパーティーでプレイをしていた一人のDJは一件を振り返りこのように語る。
「僕が自分の目で見たものの中で最も恐いものの一つだよ。どれだけ恐かったなんてどう説明していいかわからないぐらいさ。ヘリコプターにアサルトライフル、催涙ガスに迷彩服の軍人達…なんでそこまでしなきゃいけないんだい?」
今週、市民権の運動家である Henry Porter はイギリスのエンターテイメントが崩壊していることを強く批判し、警察が先日もお伝えした Form 696 (条例696) に基づいて集めたDJの個人情報を扱ったデータベースを放棄しないことも非難した。
guardian.co.uk の討論
で、彼はこのように語っている。
「楽しみの無さっていうのはどこから来るのか?結果的にイギリスのミュージシャン、アーティスト、詩人を非合法化するような法律があっていいんだろうか?結局、この問題の根っこになっているのは 『コントロールしたいという欲望』 でしかないと思う。自分の許し無しに何かが起きないようにしたいという欲望。ただ権力者達が自分達の許しなしにアーティストがパフォーマンスをできなくしたかっただけなんだ。」
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