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international news _ 2006.08.30

イギリスの新聞が次々と”ダンス・ミュージックの復活”を断言

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

トレンド・セッター的存在のイギリスの新聞 Observer が、イビザでのレポートを掲載した記事の中で、ダンス・カルチャーが復活したことを祝福した。

「イビザのクラブ・シーンはここ数年で最も忙しいシーズンを迎えている」Observerは“レイブ熱の復活”と題した記事の中でこのように記した。

このような Observer のコメントは、彼らのライヴァル的存在である“ハイ・クオリティー”な新聞 The Sunday Times の Style セクションのGoing Up Columnコラムに、ダンス・カルチャーの復活を記した記事が掲載されたと同時に発せられた。

「新しい音、新しいオーガナイザー、新しい洋服…アシッド・カルチャーの再来だ」

二つの新聞による記事は Daily Telegraph が「イギリスのクラブ・カルチャーが ‘90年代のようにスーパースター DJ によって導かれるものでなくなったとしても、それを“ダンス・ミュージックの死”と表現するのは大げさだ」と発言した18ヵ月後に掲載された。

また、これに類似した意見は社会学の講師から売れっ子プロデューサーに成り代わった Ewan Pearson によっても発せられていた。

「“ダンス・ミュージックの死”を断言するには、早すぎるって常に思ってたんだ」Ewan は昨年のインタビューで Skrufff に語った。

「時代は変わったのさ。音楽的なブームだったり、何らかの改革によってすべてが変わるという概念はかなりオールド・ファッションな考え方だと思うよ」

最近はベルリンに居を移した彼は、イギリスのプレスについても「イギリスのジャーナリストについて特に癪に障るのは、彼らはThe Stooges や the Gang of Four の物まねをしたような、大した新しさの無い尻の青いロック・バンドを褒め称えて称賛するくせに、ダンス・ミュージックについては数ヶ月ごとに新しい“改革”を求めてくること」

「すぐに改革が起こるとは思えないね。ポップ・ミュージックにさえ真新しい音楽が出てこないのに、なぜダンス・ミュージックにだけ数ヵ月後との改革が必要なんだい?」

 

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