international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.08.10
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)
ノルウェー出身の新鋭プロデューサー Hans-Peter Lindstrom が先週 Skrufff とのインタビューに応じ、今後はライブ・パフォーマンスに集中するために、DJ
の回数を減らしていくつもりだと語った。
「以前は DJ もやっていたし、レコードをプレイするのは好きだけど、最近気付いたのは、世の中には常にいいレコードを探し回って、新しい音楽をプレイし続けてるような、優れた
DJ がたくさんいるってこと。以前はレコードを買いに行く時間があったから良かったけど、最近は忙しくてそんな時間もないんだ」
一瞬にしてスターダムを駆け上がった売れっ子プロデューサー Hans-Peter は、最近では LCD Soundsystem や Chicken
Lips 、Aden Tyrell をはじめとするビッグ・ネームのリミックスを手掛け、デビュー作となるアーティスト・アルバムも完成間近であるなど、順調に活動を続けているようにみえるが、未だにパフォーマンスの際の人々の反応にはしっくり来ないものがあるらしい。
「DJ ブースでラップトップを使ってプレイしているんだけど、オーディエンスの側からは僕が何をしているかは見えないから、ほとんどの人が僕が DJ
をしてるって思うみたいだね」
「ライブ・パフォーマンスをする時の問題としては、ビートをミックスすることが出来ないってこと。例えお客さんが僕のプレイしてるトラックにあまりいい反応をしなかったとしても、すぐに他のトラックにつなげてしまうことが出来ないんだ。もともとライブ・セットを期待して観に来てくれてるようなお客さんならいいんだけど、時々、お客さんが
DJ セットを期待してるんじゃないかって思うと不安になるんだ。ラップトップのセットは DJ セットとはずいぶん違うものだからね」
また、Hans-Peter は今後は海外でのギグの回数を減らし、18ヶ月を迎えたばかりの息子と時間を過ごしたいと話し、彼の今後の音楽活動はラップトップを中心にしたものになると語った。
「自分にはラップトップでのセットが一番あってると思うんだ。バンドでプレイするのもいいと思うけど、リハーサルをしたり、たくさんの人と旅したりするのが好きじゃなくてね。それだったら一人でいるほうが全然心地いいよ」(Jonty
Skrufff / Skrufff.com)