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international news_2010.04.01

インディー・ロックはイビサを救う?

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

イギリスの新聞 Independent 紙 は、イビサのクラブ Manumission のスピンオフイベントとして開催されている人気インディー・ロック系パーティー "Ibiza Rocks"の発展について分析し、このパーティーに惹かれてやって来たインディー・ミュージックのファンが、島の汚れた過去を『浄化』 している、という内容の記事を掲載した。 http://www.independent.co.uk/travel/europe/promoter-behind-ibiza-rocks-hopes-to-repeat-its-success-in-mallorca-1921749.html

Independent 紙の Jerome Taylor 記者は同記事内で、イビサを 「地中海のゴモラ」 と呼び、「クラバー達がやりたい放題できる快楽主義に支配された島だった。」 と語っている。
(訳注 : ゴモラとは、旧約聖書の創世記に記された、背徳によって神に滅ぼされたという古代の都市 「ソドム」 と 「ゴモラ」 のこと)

「イビサでインディー・ミュージックのシーンが大きくなるにつれて、イビサのイメージはどんどん良くなっていったんだ。結果として、インディー・シーンが、島にもっと多くの観光客達を集めるようになっていったんだよ。」

Taylor 記者はイビサをゴモラのような街だと位置づけているが、「地中海のゴモラ」 とGoogleで検索しても、それらのリンクの大半はケンブリッジ百科事典の一つの記事に辿り着く。

ケンブリッジ百科事典に掲載された イビサに関する記述 は、Independent 紙のものと比べ非常に寛容的であり、「若い旅行者の無礼講に対するイビサの寛容さから、『地中海のゴモラ』 と呼ばれることもある」 と控えめな調子で記載されている。

また、12年前にも、イギリスの外交官・Michael Birkett が、イビサは堕落したイギリスの若者が集まる島だとして 「地中海のソドムとゴモラ」 であると呼んでいたようだ。

Birkett 氏は1998年の Independent 紙とのインタビュー で、「彼らのような堕落した人間が我々を泥沼へと引きずりこんでいる。彼らは狂ってるよ。」 と 語っており、それと同時にイビサの副領事を辞退する旨を語っていた。
Birkett 氏がイビサをソドムやゴモラと関連付けてから12年たった今も、彼の発言は未だには3,200のリンクとしてネット上に残っている。

また2007年 (Ibiza Rocks の発足から2年後) には、24-7と呼ばれる宗教団体が 'help wanted' という広告で、「イビサは素晴らしい文化やビーチ、そして、牧歌的なライフスタイルを持つ土地であるにも関わらず、この土地での快楽主義に関する悪名は高く、ある新聞社はイビサを 『ソドムとゴモラ』 だと呼んでいる程だ。しかし、その新聞社にもわかってもらいたい。今神がそのソドムに降り立ち、恵まれないものを救い、人々はゴスペルに感化され、我々は祈りを捧げている。我々は変化を生み出しているのだ。」 と、Birkett 氏の発言に言及している。



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