international news_2010.04.01
Text by Higher Frequency
ロンドンに拠点を置く PR会社 Outpost が発表したところによると、ナイト・クラビングするためにかかるコストは、過去20年で9%以上も相対的に安くなっているようだ。
ロンドンのクラブで遊ぶためにかかった費用の平均値は、1990 年には 32.64ポンド (日本円で約4,700円)であったのに対して、今年 2010年は 59.40ポンド (日本円で約8,672円)。絶対金額では1.8倍くらいに膨れ上がっているが、これに過去20年間のインフレ率をかけると、相対的に9%ほど下落しているという計算だ。
この発表に際して Outpost は、「このリサーチの結果を見ると、今のクラバーたちは20年前にクラバーたちに比べると、より良い環境でクラビングを楽しむことが出来ていると言えるでしょう。よりコスト・パフォーマンスの高いハイクオリティ・イベントが増加したということだと思います」 とコメントしている。
この要因としては、クラブ同士の競争が熾烈になり、ドア・チャージやドリンクの値下げ、ハッピーアワーの増加などが考えられる。
ちなみに、このリサーチによると、クラバー一人当たりのアルコール消費量は、20年間で15%も増加しているとのこと。PR会社のリサーチなので、少々、フィルターがかかっているような気もしないでもないが、いずれにしても、今のロンドンのクラバーは、かつてに比べると安い入場料でクラブに入り、昔よりたくさんの酒を、より安い金額で飲みまくっている・・・ということらしい。これだけ聞くと、この不景気な世の中、ずいぶんと幸せな話であるが・・・。
さて、日本ではどうだろう?こういったリサーチは今まで目にしたことはないが、20年前といえば、バブルがはじける直前。入場料だけでも5千円を超えるような店が林立していた時期だけに、絶対金額でも安くなっている印象がある。
それでも、一晩で3、4軒はしごして遊んでいる人が大勢いた時代。今、思い返すと、やはりみんな財布がひと回り厚かったような気がする。