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international news_2009.04.13

バルセロナのクラブの店長が騒音で懲役

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

スペインの裁判官がバーの店長が音楽の音量を下げることを拒んだとして、先週彼女に5年半の懲役を言い渡した。

バルセロナの観光地である Las Ramblas の Donegal (アイリッシュ) バーのオーナーである Maria del Carmen Ahijado が、午前9時から午前3時まで無許可のサウンドシステムで音楽をかけ続けたことにより、近隣に住む数々の住民達に健康的問題を与えたと裁判官は告げ、さらに彼女に22,000ユーロの罰金を科した。

ここ数年同じような騒音事件があったが、イギリス人のDJでありプロモーションのエキスパートである Global Souljah (またの名を James Barrie) は今回の事件の刑期の長さには驚きを隠せないでいるという。

「音楽を大きな音量でかけただけで5年間の刑期を科されるなんて馬鹿げてる。僕はロンドンで一度刺されたことがあったけど、その犯人はたったの4年刑務所に入っただけだった。」

3年前にバルセロナに永住を目的として移住してきた彼は、バルセロナのアンダーグラウンドのクラブシーンはここ数年で劇的に変化し、それ以来ここはただの荒地になってしまったという。

「バルセロナをもっとビジネス中心の都市にし、観光客にとって訪れやすい場所にするために政府は "Civismo Laws" という名の法律を数年前に施行したんだ。それ以来、音楽や集会、グラフィティー、アフターアワーズのパーティーは大きな打撃を受けているんだ。去年まではDJバーが2つしかなかったんだけど、今現在、旧市街には5、6件のDJバーがある。だけど、数年前に比べたら40件近くのバーが潰れてしまったし、生の音楽シーンっていうのはどんどん無くなってしまった。権威者達は夜間のストリートの浄化活動も始めたから、その時間帯にストリートで活動している人たちも追い払われて、みんなが集まる機会っていうのが無くなってしまったんだ。でもきっと数年以内に政府は自分たちの行動でダメージを受けることになるだろうね。バルセロナがクールな街だったのはそのゆったりした魅力とパーティーにかけるエネルギーだったんだ。この街はグラフィティーアートやスケートボーディングで世界的にも有名だったのに、その全てが潰されてしまった。そうなった今人々はもっとクールな街へと移動していくだけだろうね。実際に僕がここに引っ越して来てからもたくさんの人がベルリンに引っ越して行ったよ。」

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