international news _ 2006.04.11
Text by Jonty Skrufff (skrufff.com) _ Translations by Kei Tajima (HigherFrequency)
ドラムン・ベース界のスター DJ Marky が Skrufff とのインタビューに応え、今度ロンドンで行われるギグとブラジルでの生活について話し、リオ・デ・ジャネイロのスラム街を舞台にした映画 City Of God で描かれたような、危険な国=ブラジルというイメージを否定した。
「もちろん、スラム街は危険だと思うよ。でも、ブリンクストンや他の都市のスラム街も同じくらい危険だと思うんだ。ただ単に、City Of God ほど状況が細かく描写された映画が今までになかったってだけさ」
「映画は時として素晴しい場所を、世界で一番卑劣な街に見立ててしまうことがあるんだ。だからあんまり信用しちゃいけないんだよ」
Marky は、ダンス・ミュージックの持つ力についても同様に現実的な意見を語った。「出来ることなら、音楽によってこの地球上すべての死や破壊が終わりを迎えると思いたいさ。だけど、現実的に考えれば、そんなことは起こらないんだろうね。実際に起こったら素晴しいけど、すごく難しいことだと思うんだ」
「僕が音楽に、特にダンス・カルチャーに対して望んでいることは、次の世代を団結させること。そうすれば彼らは銃を手にするよりも、一緒になって踊ることを選ぶようになるからね」
現在もサンパウロを拠点に活躍する彼が、4月21日にロンドンの The End で行うイベント Marky & Friends には、実に3年ぶりに一緒にプレイを行うという昔からの友人 DJ Patife をゲストに迎えるという。
世界中でファンが増え続ける一方で、Marky はプレイに対して常に情熱的であり続けると話す。
「実際にチケットを買ってギグに足を運んでくれるのはお客さんだから、僕には彼らの存在が一番重要なんだ。だから彼らの意見は大事にしなくちゃならないのさ」
「だけど、長く一貫してやればやるほど、やりやすくなるものなんだ。自分がどんな DJ なのかを知ってもらえるし、お客さんも自分のプレイする音を好きだと知っていて聴きに来てくれるからね。上手く働き合うってわけさ」
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