international news _ 2006.04.06
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
X Press 2 の Ashley Beedle が Skrufff とのインタビューに応え、新しくラウンチするレーベル Out Hear Audio と制作プロジェクト The London Heavy Disco Review について話すと共に、彼がロンドンの病院で死体処理の仕事をしていた時代の話を聞かせてくれた。
'80年代初期、音楽関係の仕事が急激に忙しくなるまで、夜はレア・グルーヴやソウル系のクラブで遊びながら、昼間は病院の運搬人として仕事をしていたと話す Ashley。
「僕は緊急病棟の担当だったから、飲酒運転で事故を起こす人が多い週末には、死体公示所に行くこともよくあったよ。手術を終えたばかりの人々の足や手が入ったバックを渡されて、それを焼却炉まで運んでいって、捨てなきゃならないんだ」
「僕がその仕事を辞めたのは、何も感じなくなってしまったから。サッカーの試合結果について話しながら、焼却炉に足を投げ入れてる自分に気付いたのさ。時々、自分がゾンビなんじゃないかって思ったりもしたよ」
Ashley の地獄のような体験は、'78年頃小児病院で同じく運搬の仕事をしていた Human League のシンガー Phil Oakey のものと類似していた。最も Oakey の経験は、Ashely ほど精神的ダメージの強いものではなかったようだが…。
「火傷を負ったパートを運んだりするのは平気だったよ」シンセ・ポップのアイコンは数年前、FHM magazine にこう語った。
「少し魅惑的でさえあったんだ。体の一部を焼却炉に投げ入れてたんだけど、どうしても見入ってしまうんだよね。丸焦げになっていくんだ…目が離せなかったよ」
その後の Skrufff とのインタビューでも病院の運搬人という仕事についてかなりウキウキした様子で話した Oakey は、「運搬の仕事はお金にはならないけど、様々な点から考えてもかなりいいと思う」と語った。
「人生を違った視点から見られるようになるよ。神経が強くなくたっていいんだ。一日中忙しく走り回ってるから、仕事の暗い部分はすぐに忘れてしまうのさ。実際にその仕事をしている人を見る方が気が滅入るかもしれないね」
'Ashley Beedle Presents the London Heavy Disco Revue: The Balloon Room EP' は、4月3日に Out Hear Records から発売。
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