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Fatboy Slim

international news _ 2005.04.06

Fatboy SlimとTony Blairの微妙な関係

Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

イギリスの労働党は来月に迫っている選挙キャンペーンのテーマ・ソングとして、U2の "Beautiful Day" を使用することを決定した。その背景には、6ヶ月ほど前に行われた党の定例カンファレンスにて、彼らがFatboy Slimの "Right Here,Right Now" を本人の許可なしに使用し、彼を激怒させてしまったという事情があるようだ。

そのイベントが行われた次の日から、Fatboy Slim ことNorman CookはTony Blairに対して突如激しい批判を展開させ、サンデー・タイムズ誌上のインタビューでは、「明らかに自分を支持していないミュージシャンの楽曲を党のテーマ・ソングに使うべきではない。選挙活動の時なんかは特にね」とコメントした。

「僕の楽曲が労働党のアンセムとして使われれば、僕がBlairをサポートしているという意味に繋がるじゃないか。そんなのは事実とかけ離れているよ」とも付け加え、「僕のサポートする候補者は、Tony BennやGlenda Jackson、Ken Livingstoneといった完璧に左翼側の人々だよ」

また、労働党は1999年に行われたカンファレンスでも、Blairがスピーチのためステージに登場してくる際に、Normanの "Praise You" を使用しており、上のようにコメントしているNormanの楽曲は皮肉なことに、その後Independent 新聞のコラムニストなどに "ファシスト的な楽曲だ" と評されてしまう結果となった。

「 ( "Praise you" のコーラスは "私はあなたを称賛しなければならない" と歌っていることから) あの曲と共に登場したBlairは、まるでヒットラーのようだった」

また、BBCは「完璧な* Leni Riefenstahl作戦だ」と批判した。

その他の政治と音楽関連のニュースとして、Standard誌が明らかにしたところによると、労働党よりもさらに右翼側に当たる保守党は、彼らの選挙キャンペーンのテーマ曲として、Elvisの* "A Little Less Conversation, A Little More Action" を使用する予定だという。残念ながらElvisは死んでいるので、Normanのように反論することはできないようだが…。

*ドイツのドキュメンタリー・メーカー。ベルリン・オリンピックにおいて明らかに白人選手をひいきにした差別的ドキュメンタリーを世に送り出したことで有名。

*Junkie XLもリミックスをして大ヒットを飛ばした有名なあの曲です。

(Jonty Skrufff/Skrufff.com)

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