The EndのSecond Roomとしても有名なAKAを拠点に自身が主宰するイベントHolicを運営し、ロンドンで最も活躍している日本人DJとして、Ministry Of Soundを始めロンドンの様々なクラブや、スイス、スペイン、ポルトガル、ギリシャなどヨーロッパ各地へもゲストDJとして招聘されるなど、ヨーロッパ全土へその活動の幅を広げているTomoki Tamura。プロデューサーとしても先日、名門Four:Twenty Records よりTomoki & nono名義でVoices＆３Years EPを発表し、BeatportのDeep House部門で1位を獲得するなど、いよいよ本格的にその名前がシーンへと広がりつつある。Higher-Frequencyではそんな彼にインタビューを決行。ロンドンでDJ活動を始めたいきさつや日本とイギリスのシーンの違い、自身が運営するイベントのことなどを熱く語っていただいた。また今回彼の貴重なDJ MIXも提供していただいているのでそちらも是非楽しんでいただきたい。
> Interview : Ryo Tsutsui (HigherFrequency)
HF : まずこれまでの音楽遍歴をお聞かせください。
Tomoki Tamura : 大阪でNY deep house中心のDJとして開始しました。現在、A Hundred Birds として大活躍中の DJ Yoku さんにはかなりの影響をうけましたね。その当時は Club Flatt という大阪No1のアンダーグラウンドのクラブがあって、毎週水曜日は House music で世界からたくさんの Guest DJ が水曜日だというのに朝９時とかまで play していた伝説のクラブでした。そこでたくさんの House music バカに出会いました、今でも素晴らしい仲間です。
HF :もともと大阪で活動されていらっしゃったそうですが、ロンドンへ活動の拠点を移そうと決意されたきっかけをお教えください。
Tomoki Tamura : 正直そこまで考えてはなかったんですが、ちょうどその時が人生の分かれ道でもあって大学卒業のときでした。就職して仕事をしながらDJを続けるのか、それともDJで食べていきたいのか。答えは決まっていました、DJでやっていくと。でもこのまま大阪で続けるのか、東京に行くのかとか色々考えましたが、結局海外へ行く事を決意しました。 NY か London のどちらかで迷いましたが、結局 London にしました。
HF : ロンドンへ移っていろいろと感じたことや影響を受けたことなどはありましたか？O
Tomoki Tamura : Club、踊、楽しむという事への文化は全く違いますね。 London の人にとっては仕事より大切な事なんですよ。
HF : ロンドンのシーンと日本のシーンで一番違うなと思うところはどこですか？
Tomoki Tamura : やはり市場の規模は全く違いますね、 London は本当に大きいです。 Club イベントに関わってる仕事なんかだけでも本当にいっぱいありますし、たとえば Flyer 撒き poster 貼り会社なんかもたくさんあるし。もちろん DJ なんか凄い数ですね。 Club music 専門のラジオも海賊を入れれば無数にあります。それにヨーロッパ中から top DJ になりたい夢を持ってくる人もいっぱいいますね、だからみんな本気ですね。
HF: 人気のAKA でパーティ HOLIC を開催されていらっしゃいますが、どのようなイベントですか？
Tomoki Tamura : 毎月第２木曜日に行っています。 Guest DJ も様々な Top DJ を招いています、ロンドンのベテラン大御所から Xpress2, Andrew weatherall、 最近の Top artst Dan berkson & James What, Glimpse など幅広く毎回質の高いアーティストを招いています。
HF : どういったパーティを意識して運営されていらっしゃいますか?
Tomoki Tamura : House music を軸にあまり偏りすぎない事を意識しています、もちろんクオリティーには気を使いますが。基本にどんな人でも楽しめる雰囲気を心がけています。
HF : 今あなたはロンドンのダンスミュージックシーンで一番活躍している日本人といっても差し支えないところまで来ていると思いますが、その成功へのきっかけになった思うことをいくつかお教えください。
Tomoki Tamura : 色々な素晴らしい人たちに出会った事が本当に大きいですね。 Xpress2 なんかとかも偶然の出会いで凄い仲良しになってしまったし（笑）。それに今も party を協力してくれている仲間たちにも感謝です。あと自信をもって DJ play する事です。それに自分は比較的幅広いsetができる事もだいぶ助けになりました。最初はどこでもチャンスがもらえればPlayしてましたから。
HF : 今後の予定をいくつかお教えください。
Tomoki Tamura : 夏終わりあたりにシンガーをfeatした新しい曲が日本でもおなじみの某NYレーベルからリリースされます！ポルトガル、スコットランドなども gig がはいっています。このインタビューを答えている今はギリシャの島のビーチ party でDJをしにきています。最高のロケーションです。
HF : これから DJ やプロデューサーを目指す人たちに何か一言メッセージをお願いします。
Tomoki Tamura :夢を追いかけて DJ 活動に本気になってください。
End of the interview
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