HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Sandy Rivera Interview

’01年に Kings Of Tomorrow 名義でリリースされて以来、今だ多くのフロアでプレイされている大ヒット・アンセム 'Finally' や、Robert Owen と共に制作した 'Just Won't Do' などを世に送り出してきた NY 出身のベテラン・ハウス・プロデューサー Sandy Rivera。昨年の9月にはイギリスの名門レーベル Renaissance のミックスCDシリーズにもコンパイラーとして参加し、衰えを知らない類まれなセンスとミックス・スキルを大いに披露してくれた。

そんなハウス界の重鎮が約2年半ぶりに ageHa に登場することが決定。待望の再来日を目前にした彼に、ミックスCD制作でのスタンス、今後リリース予定のニュー・アルバム、さらにはロンドンでの生活状況についてなどを HigherFrequency が聞いた。

> Interview : Nick Lawrence (HigherFrequency) _ Translation : Kei Tajima (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 今回は Renaissance からリリースされた “Sandy Rivera - The Masters Series part 8” のプロモーションの一環としての来日ですが、このタイトルの通り、あなたは、ご自身をダンス・ミュージック・シーンの “Master - 巨匠” だと考えられていますか?

Sandy Rivera : そう思ってるよ。自惚れってわけじゃないけど、僕はシーンが進化するのを助長する音楽を作ってきたし、いろんな面で考えても僕は良い DJ なんだ。いろいろなスタイルの音楽をプレイするしね。ただ僕が本当の意味での巨匠であると思う理由は、音楽を作り続けているという点だと思うんだ。

HRFQ : 今回 ageHa でプレイされるような DJ セットと、このようなミックス CD にはどのような違いがありますか?

Sandy Rivera : あんまり変わらないよ。でもどっちの CD が好きかによるかな。 CD1 はソウルフルなハウス・ミュージック系で、CD2 はプログレッシヴ・ハウス寄りで、ピーク・タイムを意識したミックスなんだ。でも CD はある特定の楽曲で作られているし、ミックスではCD に入れないような曲もプレイするからね。ageHa では過去に2回プレイしたことがあって、すごく気に入っていて、今回のロング・セットでも素晴らしい音の旅が演出できるようにベストを尽くすつもりだよ。

HRFQ : 今後リリースされるニュー・アルバム “The Night” について少しお話していただけますか?

Sandy Rivera : いいよ。長くなるけど、インタビュー・ページの用意は大丈夫かい?(笑) “The Night” は、以前リリースしたアルバム "Trouble" の続きのようなものなんだ。いろいろなスタイルの楽曲が入ってるよ。当時の音と比べると僕の音も変わったしね。アルバムに入っている ‘Lollipop’ というトラックは、Ministry Of Sound にもピック・アップされて、今イギリスのラジオで結構プレイされてるんだけど、何が面白いってそのトラックでヴォーカルを担当してるのはこの僕なんだ(笑)このアルバムにかかった時間は一年で、いつもの通り、無名のヴォーカリストを使ったよ。アーティストにチャンスを与えたいからね。すごく満足のいく仕上がりになったよ。ヴォーカル・トラックもたくさん入っているし、アンダーグラウンドなトラックもあるしね。

HRFQ : 今回のアルバムには、あなたがミックスした ‘Finally’ が収録されていますね。相当なヒット・トラックですから、過去に何度となくプレイされるのを耳にされたのではないかと思います。正直、聴き飽きたと思ったことはありませんでしたか?

Sandy Rivera : 今でも、これからもずっと好きで、聴き続けるさ。あんなに素晴らしいトラックを聴き飽きるなんて考えられないよ。いまだにオリジナルを聴くと鳥肌が立つんだ。新しいミックスもいい感じだよ。

HRFQ : 最近 Blackwiz としてロンドンの Turnmills でプレイされましたが、そのプロジェクト Blackwiz について少しお話を聞かせてください。あなたがヴォーカルを担当されているのですか?

Sandy Rivera : Blackwiz は僕のレコード・レーベルで、自分の音楽をいつでも好きな時にリリースできて、他のアーティストのサポートも出来る場所なんだ。今は結構大きなレーベルになったけどね。でもその方がいいのさ。僕はただ人々に聴いてもらえるように、音楽をリリースしたいだけだからね。Turnmills ではそのギグ以降パーティーをやっていないんだ。

HRFQ : 何がきっかけでニューヨークからロンドンに移住されたんですか?

Sandy Rivera : 妻と離婚して、自分の生活に合わせた場所で生活をすることが出来るようになったから、以前からベストだと思っていたロンドンに移住したんだ。結果、移住してよかったよ。ロンドンは素晴らしい都市だし、音楽的にも才能のあるアーティストがたくさん集まってる。ギグに行くのに飛行機での移動時間が短いのも最高だね。僕の情報をチェックしたり、新しいトラックを聴きたかったら、3月にオープンする www.sandyrivera.dj をチェックしてみてよ。普段僕の音楽が買いたくても変えない人たちのために、独自のオンライン・ショップも設置してあるんだ。

End of the interview

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