HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Rasmus Faber Interview

自身のレーベルである Farplane Records からリリースされ、スマッシュ・ヒットとなった "Ever After" がきっかけとなり、Defected をはじめとするハウス系レーベルのコンピレーションに頻繁にその名を登場させることとなったスウェーデン出身のDJ/プロデューサーRasmus Faberが、9月22日に LOOP で行われた nagomi に出演するため初来日を果たした。

そこで今回HigherFrequency は、Steve Angello や Sebastian Ingrosso といった同じくスウェーデン出身のDJ/プロデューサーと並んで、ハウス・シーンのライジング・スターとして注目されている彼にe-mail インタビューを決行。彼の才能に惚れ込み、直々にスウェーデンまで飛んでマネージメント契約をオファーしたという Defected のボス Simon Dunmore との関係や、その豊富なバッグ・グラウンドについて話を訊いた。

> Interview ,Translation and Introduction by Kei Tajima (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : まず、お忙しい中お時間を有難うございます。

Rasmus Faber : 問題ないよ。こちらこそインタビューできて嬉しいよ。

HRFQ : 日本は今回が初めてですか?来られてみていかがですか?

Rasmus : かなり気に入ってるよ!これはお世辞で言ってるわけじゃないからね。またすぐに戻って来たいな。

HRFQ : 東京以外の場所も回られたのですか?

Rasmus : 大分や京都、熊本、そして広島を観光して回ったよ。他にもまだいろいろ見てみたい場所があるんだ。だから次に日本に来る時はさらに多くの場所を回りたいな。

HRFQ : 最近、あなたの名前は非常に数多くのハウス系コンピレーションに登場していますね。そんなことから、日本のダンス・ミュージック・リスナーの中には、あなたのことを知りたがっている人も多くいると思います。あなたの音楽的バック・グラウンドについて少しお話していただけますか?音楽にのめり込むようになったのはいつ頃だったのでしょうか?

Rasmus : いつ頃音楽にのめり込むようになったかは、もう覚えてないな。思えば、常に音楽は僕の生活の中にあったような気がするんだ。おかしなことに、幼稚園児の頃からミュージシャンになりたいと思ってたんだ。普通なら、消防士とか警察官になりたがるものなのにね。だから、ずっと前からこうなることが決まっていたのかもしれない。

HRFQ : 7歳の頃からピアノを弾いていたそうですが、ダンス・ミュージックをつくるようになったのはいつ頃なのですか?

Rasmus : 最近になって母親から僕がピアノを弾き始めたのは実は6歳だったって言われたんだ!(笑)。ただ、ダンス・ミュージックに興味を持ち始めたのはもっと後だったけどね。ソウルやファンク、ジャズ、ディスコ、フュージョンといったジャンルを聴いてきて、ハウス・ミュージックこそ全てのジャンルをモダンに表現した(または、表現できる)音楽だと思ったんだ。あれは17か18歳くらいの時だったかな。

HRFQ : ファースト・リリース "Never felt so fly" があなたが一番初めにつくったトラックだったという話は本当ですか?

Rasmus : 本当だよ。音楽的なバック・グラウンドを持っていたことがすごく助けになったよ。こういった音楽をアレンジしたり演奏したりすることは僕が長年やってきたことだからね。大変だったのは、レコーディングの部分だったんだ。ただ、当時はビートのプログラミングやミックス・ダウンに今より相当の時間がかかったからね!ちなみに、Farplane Records からリリースされた"Never Felt So Fly" は、新しいアレンジに再録したもので、"本物"のオリジナル・ヴァージョンは Black Vinyl Records から2002年にリリースされたんだよ。

HRFQ : Defected のSimon Dunmoreとの関係はどうやって始まったのでしょうか?

Rasmus : まず、Defected から Dubtribe Soundsystem の "Autosoul" のリミックスの依頼をもらったんだ。結果的に彼らが予想していたよりいいものをつくれたみたいで、Simon Dunmore がスウェーデンまで僕に会いに来てくれてね。スタジオでしばらく話をしながら制作中のトラックを聴いたりして、その場でマネジメントのディールをオファーされたんだ。それから彼は Farplane Records をスタートするのも手伝ってくれた。今のところすごくいい関係を保って仕事できているよ。

HRFQ : あなたのトラックは Eric Morillo や David Morales といったアーティストからサポートされていますが、彼らのような大物からライジング・スタートして注目される気分はいかがですか?

Rasmus : ハウス・フィールドで活動するようになってから、常に自分がシーンの中でも特別にニッチな存在であるような気がしてるんだ。だから、自分が他のアーティストとシーンのトップ争いをしているとは思えなくてね。ただ単に、僕がいつも考えているのは、DJであろうが一般のリスナーであろうが関係なく、出来るだけ多くの人々に僕の音楽を聴いてもらうということ。もちろん有名なDJが僕の作品を気に入ってくれるのは嬉しいし、彼らからの素晴らしいサポートを受けてすごくありがたいよ。

ただ、僕が一番嬉しく感じるのは、普段ハウスを聴かないような人々が、僕の作品を気に入ってくれた時だね。例えば5〜60代のジャズ・ミュージシャンとか、ヒップ・ホップのリスナーとかね。そういう人たちに気に入ってもらえるのはすごく嬉しいね。

HRFQ : Farplane Records からの最新リリースがあれば教えてください。

Rasmus : これから新しいトラックを2つリリースするんだ。最近は、ツアーしたり、リミックス・ワークがあったり、スタジオを改築してたりで忙しくて、レーベル業の方があまり進んでいなかったんだけど、今はすべてが落ち着いたから、これからどんどん作品をリリースしていく予定だよ。日本のビクターから、僕のトラックとリミックスがリリースされるしね。すごく楽しみだよ。それに今アーティスト・アルバムも制作中なんだ。だから、今後はもっといろいろと作品が出てくるはずだよ。

HRFQ : 日本のファンにメッセージをお願いします!

Rasmus : (笑)!もし日本に僕のファンがいるとしたら、"今後の活動に期待しててね!"と言いたいな。またダンス・フロアで会えるのを楽しみにしてるよ!"Otsukare!!"

End of the interview

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