ハウスミュージック永遠の名曲 Jon Cutler feat. Pete Simpson ’Runnin’ で全世界のフロアを熱狂させた、ソウルフルなヴォーカリスト Pete Simpson のデビューアルバムがウエストロンドン、ブロークンビーツ・シーンの最重要クリエイターの一人、天才 Domu のプロデュースにより発売されるとのことで Higher-Frequency では二人にインタビューを決行。二人は音楽制作に対する真摯な姿勢など、柔らかい物腰で語ってくれた。
> Interview _ Introduction : Ryo Tsutsui (HigherFrequency)
HRFQ : 今回、お二人でアルバムを制作されたということでどのようにしてアルバムを構築していったのかをお聞かせください。
Pete Simpson : まず Domu が15種類ほどのビートを作って、そこに参加してもらった2人のキーボーディスト、ピート・カズマとマイク・パトがキーボードを乗せていって、そこに Pete がメロディーとリリックをつけるという形で組み立てていったんだ。そこに少しずつ手を加えながら最終的な形に近づけていった。ただ時間はかかったね、楽曲が生き生きして今の状態になるのに1年ぐらいかかってしまったんだ。
HRFQ : Domu さんに質問です。これまでも様々なテイストの楽曲をリリースされてきていますが、今回はどのようなテイストを意識して制作されましたか?
Domu : ソウルミュージックだね。僕は音楽を独学で身に着けていったから、きちんとした音楽教育を受けたわけでもないし、例えばジャズフュージョンのミュージシャンとかみたいには演奏することができないんだけど、今回、きちん演奏能力を持つミュージシャンとアルバムを作り上げていく中で、以前から一度はやってみたいとあこがれていた、音楽的にもっと豊かなものに挑戦できたと思っているよ。それに Pete の声がそのソウルというテーマにぴったりだったしね。
HRFQ : 今回のアルバムを聴かせていただいて非常にオーガニックなグルーブを感じたんですが、そのようなヒューマンな部分を音楽に取り込むのに何か特別な工夫はされましたか?
Domu : うーん、今回のアルバムではどの曲でも今までよりも多くのミュージシャンが参加していて、そのことが大きいんじゃないかな?ギター、パーカッション、バッキングボーカルなど多くの人がかかわることで今回のような人間的なグルーブになったんだと思う。逆にドラムも生だったらもっとアシッド・ジャズ的である意味やわらかすぎるように聴こえる音楽になっていたかも知れないね、僕は現代の音楽では機械で組んだリズムの方が響くと思っているんだ。
HRFQ : では Pete さんに質問です。今後このようなシンガーになっていきたいのかというイメージをお聞かせください。
Pete : いい質問だね(笑)。うーん、正直なシンガーでいたいと思うな。誰かをコピーしたりせず、自分自身の持っているものをきちんと表現できるようになりたいね。自分自身をきちんと表現することはシンガーだけでなく、どんなミュージシャンでも、どんな人間でも大切なことだと思うんだよね。
HRFQ : 今回のアルバムに込めたメッセージをお伝えください。
Pete Simpso : すごくポジティブで勇気付けられるようなメッセージを込めたつもりだよ。人生には大変なことも多いけどそこから学んで、ポジティブでいるということが大切だということをメッセージとして込めている。
HRFQ : では最後にこのインタビューの読者にメッセージをお願いします。
Pete : 自分自身を愛して、他の人も愛して、音楽も愛してください!
End of the interview
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