HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

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イギリスの名門DJ誌“Mix Mag”において5年連続でBest Partyに選ばれ、今ヨーロッパのDJ達がロンドンで最も回したい場所と称するトップパーティSecretsundazeのレジデントGiles Smith。 Higher-Frequencvでは初来日を控えたこのタイミングで彼にインタビューを敢行。英ハウスの名門レーベル Junior Boys Own のイベントFaith でのDJの座を射止めた時の話やSecretsundaze立ち上げの話、自身のプロダクションチーム`two armadillos’の話など、貴重な話をたくさん聴かせてくれた。またインタビューの最後には彼の来日イベントでの特別割引クーポンの紹介もあるのでそちらも是非チェックして欲しい。

> Interview, Ryo Tsutsui (HigherFrequency)

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Higher-Frequency(以下HF) : どういったいきさつでDJのキャリアをスタートされたんですか?

Giles Smith(以下Giles) : 僕は15歳からハウスやテクノのレコードを買い始めたんだけど、20になるまでDJはしていなかった。最初は特にDJになろうとは思っていなかったんたけど、レコードのコレクションは相当なものになっていったんだ。実は僕にDJをするように進めてくれたのは僕の友人や僕の弟だったんだ。彼らはその当時僕らがパーティで聴いていた音楽よりも僕が自分のレコードをプレイするのを聴きたいといってくれていたんだ。それでその後僕の母が最初のtechnicsのターンテーブルを買ってくれて、そしてその一年後に2台目を、それにそれと同時に弟と友達達がミキサーを買ってくれたんだ。最後に自分でスピーカーを買って、とうとうDJができるようになったってわけさ。その後2001年に大学を卒業して、ロンドンへ移って、程なくして最初のギグをゲットすることができたんだ。その後、ロンドンでいくつかギグをやった後に、ちょっとした幸運といつも彼らのパーティに遊びにいっていたことがきっかけになってfaithというパーティに誘われたんだ。そこで当時僕のヒーローだったDoc Martin, Dubtribe, Ashley Beedleなんかと共にプレイすることができるようになったんだよね。

HF :先日、自身のパーティのコンピレーションミックスCD "secretsundaze volume 1" ですばらしいミックスを披露されていらっしゃいますね。あのミックスではどういったことを表現されようとしたんですか?

Giles : 自分自身と僕がプレイするいくつかの違ったスタイルを上手く混ぜたかったんだ。僕のプレイはパーカッシブでグルーブ重視なんだ。僕は1つ1つの楽曲をパーツのようにとらえてミックスを組み立てるのが好きで、だから全ての曲にダイナミックな展開はなくてよくて、ミックスに新たな色彩を加えてくれて、ビルドアップするのを手伝ってくれるようなものを好んで組み合わせているんだ。あと僕のレコードバックの常連になっているような古い楽曲と最新の楽曲とのバランスにも気を配ったかな。全体のトーンとしては温かくて、ディープで、ヘビーすぎずに僕がパーティでプレイする感じ、特に夏にプレイする感じのトーンを意識したんだ。

HF : どのようにして secretsundaze がスタートしたのか教えていただけませんか?

Giles : 実際は状況がそうさせた部分が大きかったんだ。元々友達4人で普通の土曜日のパーティを計画していたんだ。最初に僕らがやろうとしていたのが今は閉まってしまった terrace の近くにあったロフトルームだったんだけど、マネージャが3フロアある全館一緒でないと貸してくれなかった。それはファーストパーティで使うには大きすぎたから、他の場所もあたってみたんだけど、どうしてももともと希望していた場所が使いたくて、希望している1フロアだけを借りてやるにはお店にとってどちらにせよ空いている日曜日を使うしかなかったんだ。だから本当に偶然そうなったという感じなんだよね。 最初の年は5月から9月の間、毎週日曜日の2時から10時半までパーティを開催していたんだ。特にゲストDJもいなくて僕と James Priestley, Will B の3人がまわしていた。最初の頃は純粋に口コミだけでプロモーションしていたんだけど、 secretsundaze っていう名前と、会場のロフトが結構隠れた場所にあったこともあって秘密の場所みたいな雰囲気だったんだ。僕らは市場で花をたくさん買ってきて、自分達で会場中に飾ったりしてデコレーションなんかも自分達でやっていた。最初の年はパーティとしてもまあまあというか友達達と口コミで少しずつ人が増えていったという感じだったんだけど、2年目の夏には突然100人から1000人にのびて、7年たった今ではオープニングとかクロージングには3000人を集めるほどのパーティに成長することができたんだ。

HF : Secretsundaze がそれほどまでの成功を収めることができた理由はなんだと思いますか?

Giles : どのパーティもそうだけど、いろいろな原因が絡んでいると思うよ。音楽も人もそうだし、当時日曜日の日中のパーティなんてあまりなかったということもあると思う。音楽的には多くのヨーロッパのDJをまだブレイクする以前に呼んでいたから、そういったサウンドをチェックしに来る人も多かったし、そうじゃない人はパーティの雰囲気がすごくオープンで気楽でカラフルで快楽主義的で、黒人も白人もゲイもストレートも混ざっていたからそれが好きというものあったと思うし、それに冬になるとストップするから、次の夏には期待感が高まっているというのもあるかな、それに会場も大体クラブではなくて、外のエリアがあったり、そもそもオープンエアな場所だったりするから他のロンドンのパーティとはそこも大きく違うかもしれない。

HF : 今のロンドンのハウス・テクノシーンについてはどう思われますか?

Giles : まあいつも変化しているんだけど、正直言うと2,3年前に比べてクールなパーティは減ったように思う。それはいくつかのべニューがクローズしてしまったことや、ライセンスや遅くまで営業することに対する締め付けが厳しくなっていることも関係している かな。

HF : あなたはユニット`two armadillos`としても積極的に楽曲を発表されていますが、なぜこの名前を選ばれたんですか?

Giles : 僕にとっては多くのプロダクションチームの名前はテッキー過ぎると思うんだ。もっとぬくもりのある名前がいいと思っていて、この名前を思いついたんだけど、相方の Martin もこの名前を気に入ってくれて、アルマジロは奇妙な生き物でアンダーグラウンドで生活しているし、その感じが良かったんだ。

HF : お二人ではどのように楽曲を制作されているんですか?

Giles : 二人で作業するのはすばらしいよ。 Martin は非常にスキルの高いエンジニアだし、僕はちゃんとしたエンジニアリングのトレーニングをしてきていないしね。もともとは1,2年前に彼がまだ Phonica records で働いていたときにアプローチを受けて、音楽的にも方向性を変えて、もう少しディープなものをやりたいということだったから一緒にやることになったんだ。僕らは実際の音を聴きながら、とてもリラックスして作業をしているよ。基本的には僕がサウンドとスタイルをディレクションしてキーとなるサウンドとか、使えるバイブになるように気を配って、 Martin が音色のチューニングやエンジニアリングを担当しているんだ。

HF : 今後の `two armadillos’ の予定は?

Giles : 最近3つのシングルが Dessous, Four:twenty, Buzzin Fly からリリースされて一番最近からリリースされた `hamlin` は Raresh, Steve Bug, Magada, D’Julz とか多くの人にサポートされているよ。そのほかにも Dessous と Mood Music から2つリミックスを出していて、 Dessous のやつは Dan Berkson and James What の楽曲で Robert Owens のボーカルが乗った ` Keep On ` という曲のリミックスで、 Mood Music のリミックスは kiki のリミックスだよ。

HF : 来週には日本で初来日のプレイを披露されますね。来日を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

Nick : 初めてだからどのような感じなのか予想もつかないけど、日本はすごい国だと聞いているから楽しみだし、何よりも日本の皆が僕のプレイを気に入ってくれることを期待しているよ。

End of the interview

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