dOP Interview

フランス在住の Clement Zemtsov (Beat Programming), Damien Vandesande (Keyboards and Horns)、Jonathan Illel (Lyrics and Vocals) からなる３ピース・ライヴバンド dOP。’０７年より Circus Company, Milnor Modern, Orac, DirtyBird 等の有力レーベルから次々とリリースを重ね、そのライブ・バンドとエレクトロニック・ミュージック双方の魅力を併せ持つ個性的な楽曲群からわずか２年足らずの間に一躍その名をシーンに轟かした。今まさに世界中のパーティ・シーンを席捲している彼等が遂に日本はUNITへ登場するとあって、来日直前のインタビューを入手。ジャジーなミニマル・ハウスも持ち味とした、そのクールな音からは意外な、フランクで男気ある、面白いくらいにストレートな彼等のキャラクターが伺えるインタビューとなった。

Interview & Translation : UNDERGRAM
Introduction : Midori Hayakawa (HigherFrequency)
In cooperation with HITOMI Productions

UNDERGRAM : まず最初に、dOP のメンバーはいつどんな風に出会って、結成当初はどんな音楽をやってたの？

dOP : メンバーとは、"天才キッズ" が通う学校で出会ったんだ！（笑）確か５歳くらいの頃だったかな。パリの11区にあるこの学校は、 DASSARADANAYADOO と呼ばれていて、その頃からほとんど毎日一緒にいるよ！それで、１３歳の頃に最初のバンドを組んだんだけど、その頃はアルトサックスにボーカル、ドラム、ギターという編成でロックのカバーをやっていたんだ。家の近所のクスクスのレストランで初めてのライブをしたんだけど、すごいことに観客からお金を貰えたんだ！「もう、プレイをやめてくれっ！！」ってね。（笑） "Hey Jo" とか "Nothing Else Matter" とかをやってたんだけどね。

UNDERGRAM : メンバーそれぞれのミュージシャンとしての経緯について教えてくれる？

dOP :　１人はクラシックを熱心に勉強していて、もう１人はまぁまぁかな。最後の１人については、全くの無知…まぁ、お互いを引き立てられる存在だよ！

UNDERGRAM : 'The Lighthouse' は、dOPの名を挙げたとても素晴らしい曲だったけど、制作中のエピソードを教えてくれる？

dOP : とてもアコースティックな曲で、今でも僕たちのお気に入りの曲だよ。パーカッション、スネア、ボーカル、フルート、全て僕たちがプレイしたものだからね。今でも良くライブで演奏しているよ！でも、この曲を作っている時の Jaw （Vo）はとても憂うつだったんだ。なぜかって？Jaw の愛犬が７階のアパートの窓から鳩を捕まえようとして飛んでいってしまったんだ。もう、それ以上はノーコメントだね…

UNDERGRAM : 楽曲制作をする時のメンバーの役割とか方法について教えてくれる？

dOP : まず、声を出すのがJawで、他の２人（Clement と Damien）が作曲して演奏するんだけど、それぞれClement はリズミカルなパート、Damien はハーモニックなパートを担当する事が多いかな。でも、作業はいつも一緒にやるし、お互いシェアしながら制作する事が多いよ。

UNDERGRAM : 以前に UNDERGRAM のパーティーにも出演した事がある Catz n Dogz が最近リリースした1stアルバムに参加してたけど、彼らとはどうやって知り合ったの？

dOP : 彼らが僕たちの1st EPを気に入ってくれたんだよ！Milnormodern からリリースした 'No Passport' という曲だけど、一般的に受け入れられる様なイージーな楽曲ではなかったから、感謝の気持ちを込めて僕達からメールをしたんだ。それが初めての出会いで、それから少し経った頃に、彼らからアルバムにトラックを提供してくれないかと頼まれてね！ちょうど良いアイデアがあった時だったから、タイミングも合って参加する事にしたんだ。実際の作業は全てインターネットでやりとりしたんだけど、彼らから複数のループを受け取って、その中の一つを選んで作業を加えてファイルを送り返すという事の繰り返し。結局は、たくさんあったバージョンの中から３つだけが採用されたんだけどね。そうして彼らとの制作が終わった後に、ポーランドのシュチェチンとワルシャワで一緒にプレイしないかと誘われて、やっと 3D (3 Dimensions) で会う事が出来たんだ！

UNDERGRAM : dOP 自身のアルバムもリリースする予定があると聞いたけど、今後のリリースやバンドとしての活動予定を教えてくれる？

dOP : そうだね、今はアルバム制作に没頭しているよ！でも、いつどこからリリースするかはまだ言えないな。まずは、自分達の作りたい様に作ろうと思っているんだ！そうすれば、数週間で消えてしまう様なものにはならないと思うからね。ライブバンドとしての活動はこれからも続けていきたいと思うし、音楽をプレイするために世界中を旅できるのは、本当にうれしいよ！！

UNDERGRAM : dOP のギグはいつもエキサイティングで、何が起こるか本当に分からないけど、これまでの数々のギグの中で印象に残るエピソードがあれば教えてくれる？

dOP : それはどういう意味かな？エッチなエピソード？（笑）正直なところ、あんまり覚えてないんだよね。覚えておきたくないだけかもしれないけど！もしくは、ここで話せないだけかも？？でも、いろんな事が起こりうるのがクラブだからね。ただ僕達が言えるのは、「知りたければ会場に会いに来て！」と言うことだけだよ！

UNDERGRAM : 住んでいるパリの音楽やクラブシーンについて教えてくれる？

dOP : とても陳腐な表現だけど、パリはすごく有名な都市だよね。確かに街並みは美しいし、食事も素晴らしい。それから、女の子もとても魅力的なんだ。だけど、クラビングはいまいちかな…スタイルごとに有名なプロデューサーはいるけど、クラブは本当に死んじゃってるよ…

UNDERGRAM : ライブバンドとしてのイメージが強いけど、DJプレイをする時はあるの？それから、ここ最近よく聴いてる音楽についても教えてくれる？

dOP : ハウスパーティー用には、自慢出来る位のセレクションはあるけど、DJ というスタイルでミックスする事はほとんどないよ。 Jaw（Vo）は、クラブのトイレ専用DJだったし、Clement はスタジオパーティーでプレイする DJ Shinobi だよ！どんなスタイルかも、人、場所、時間によって変わるし、真面目な話、僕達はヘビメタからコンテンポラリー、ハードテクノからフレンチまで、ジャンルを超えて色んな音楽が好きなんだ！

UNDERGRAM : それでは、音楽以外に興味のある事や趣味はある？

dOP : Clement はオンライン・ギャンブル（ドッグファイトとチキンファイト）にはまってて、Jaw はアイスホッケーと森の中を歩くのが好きだね。Damien は、動物の歯をコレクションしているよ！

UNDERGRAM : dOP として初めての日本でのギグだけど、オファーが来た時はどんな気持ちだった？

dOP : おおおっっっ！！！これは、クリスマスプレゼントなのかい！？日本からのオファーをずぅっっと待っていたよ！！！

UNDERGRAM : 日本のクラブシーンや様々なカルチャーについてどんなイメージを持ってるか教えてくれる？

dOP : とてもエキサイティングで元気！っていうイメージかな。でも、自分たちの目で実際に見るまでは答えないでおくよ。友達から色々な話は聞いているけどね！

UNDERGRAM : 今回の初来日で、ギグ以外に楽しみにしている事はある？

dOP : 女の子！！！（笑）
それから、電化製品の買い物に食事、それと自然。でも、あんまり滞在時間がないからなぁ。

UNDERGRAM : 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします！

dOP : もうすぐ行くから、裸で待っててくれ～！！！

UNDERGRAM : 本日はお時間ありがとうございました。

End of the interview

UNDERGRAM feat. dOP
2009年3月6日 (Fri) @ UNIT _ 23:30～
Door : Y4,000 _ w/flyer : Y3,500 _ Adv : Y3,000

【UNIT】 -UNDERGRAM007-
Live : dOP (MilnorModern, Circus Compnay/Paris), Dazz y DJ Nobu (Future Terror)
DJ : Chabo&P'N'O (Undergram, TPE), Nino (Undergram), DJ Kouta (Undergram/CCP)
VJ : Zakuro
Deco : 大島エレク総業 (Dormitory K, atombox)

【SALOON】
DJ : Maluse (weplayminimal.com), Alex Einz (Phonica, Diskobiskit/UL), Groove Patrol (Phonica), Vincent B a.k.a DJ Metamorphine, Ryuichiro
Music : House, Techno