HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Coburn Interview

Desyn Masiello の "Balance 008" にも収録された "We Interrupt This Programme" の大ヒットにより、急速にその知名度を上げることとなったエレクトロ・ロック・デュオ Coburn。サイケ・トランス・シーンのスター Tim Healey と、Paris Hilton の香水のラウンチ・パーティーでDJしたことでも世間を騒がせた Pete Martin から成るこのデュオが、3月17日に代官山 UNIT で来日公演を行う。目前に迫った来日を前に、メンバーの一人 Tim にメール・インタビューを行った。

> Interview : Nick Lawrence (HigherFrequency) _ Translation & Introduction : Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : Tim、あなたはこれまでにもトランス系パーティーに出演するために何度か来日したことがあると思いますが、Coburn としての来日は今回が初めてになりますか?

Tim : そうだね、僕にとって日本はDJやパフォーマーとして訪れるにはお気に入りの場所のひとつだけど、 Coburn としての来日は今回が初めてなんだ。

HRFQ : 3月の来日公演は、どのような感じにしたいと思いますか?

Tim : いつものように素晴しいパーティーになればいいと思っているよ。日本では初めてやるようなセットも用意してあるんだ。夢中になって踊ってしまうようなサウンドやエレクトロに、ブレイクスやブートレグを織り交ぜたような感じのね。

HRFQ : あなたのスタイルは、サイケ・トランスからプログレッシブ・ハウス、エレクトロ・ロックまでと多様ですが、どこからこれほど幅広いジャンルのインスピレーションが湧いてくるのですか?

Tim : これは長い間続けてきたクリエイティヴな活動の結果として生まれた、ひとつの大きな進歩なんだ。僕はこれまでトランスやプログレッシブ・ハウスのアーティストとして活動してきたけど、今はどんなジャンルの音楽でもプレイ出来るようになったということさ。

僕が音楽を作るためのインスピレーションは、あらゆるジャンルの音楽に対する純粋な愛情から生まれるんだよ。僕は、置き場に困るくらいの途方もないレコード・コレクションを持っているしね。日本のファンが素晴らしいのは、僕と僕のプロジェクトを本当に最初の頃から追いかけ続けてくれているところだと思うんだ。

Pete Martin (aka Slide, from Cass & Slide) と仕事ができたのは、本当にラッキーだったと思う。彼は本当に才能のあるプロデューサーだし、彼とはすごく相性がいいんだ。

Coburn Interview

HRFQ : シングル 'We Interrupt This Programme' は、商業的にも成功したトラックですよね。 Citroen のコマーシャルに使われましたし、最近では、Paris Hilton の香水のラウンチ・パーティーにDJとして招待されたそうですが、初めからこのようなメジャー・フィールドでの成功を視野に入れていたのでしょうか?また、今後も Coburn ではこの手の路線でいくつもりですか?

Tim : ある人に、「今や君たちはコマーシャルも手がけて、すっかり商業的なアーティストになったよね。」って言われたんだ。僕はこれを褒め言葉として受けとったよ。だって、Coburn は商業的になるつもりなんてなかったのに、気付けばそう思われるくらいの存在になっていたのだからね。やっぱり Citroen の広告が大きかったのだと思うよ。

Paris Hilton のパーティーは最悪だったね!彼女は僕に Madonna をプレイするように言ってきたんだけど、僕はその日 Madonna を持ってきていなかったんだ。それなのに、彼女は僕が今すぐ Madonna をかけなければ、このパーティーから帰るって言ったんだよ。自分のパーティーだっていうのにさ。結局、彼女は自分のニュー・シングルをかけたんだけど、あんなに酷い曲は本当に久しぶりに聴いたね。

そんなゴタゴタの後、すぐに僕はパーティーから帰ったんだ。そのとき、Paris の等身大のポップを持って帰ってね。僕らはそれをスタジオに置いて、退屈なときにダーツの的にして遊んでいるんだよ。Paris は地球上で一番輝ける存在なんかじゃないさ。先週イギリスのメディアで報道されたことなんだけど、彼女はロンドンがイギリスにあるってことを知らなかったらしいよ。それに、ヨーロッパでは、みんなフランス語を話すと思っていたんだってさ。なんであんな奴からのオファーを受けちゃったんだろうね。もう二度と受けるもんか!

HRFQ : あなたたちは二人とも、これまで個々で大きな成功を収めてきましたが、Coburn としてはこれまでとは比べ物にならないほどの成功をメインストリームで成し遂げました。このことによって、あなたたちの人生に何らかの変化は起きましたか?

Tim : 一番の大きな変化は、プレイするクラブやフェスティヴァルを選べるようになったことだろうね。それにロック・フェスに呼ばれるようになったのも嬉しいよ。僕らは、クラブ・シーンとメジャー・フィールドとのバランスを上手くとり続けるように注意しなくてはいけないと思っているんだ。単なるDJツールとして受け入れられるような曲を書くんじゃなくて、音楽そのものに意味があるような・・・。

HRFQ : あなたはつい最近 Pharell & Gwen Stefani - 'Can I have it like that ?' のリミックスをしたばかりですよね。これからも Coburn は、このようなポップ・ソングのリミックスをしていくつもりですか?

Tim : ああ、そう考えてもらっていいよ。僕たちは今 The Audio Bullys と仕事をしているところだし、Liberty X の R&B プロダクションも終えたばかりなんだ。もう、いつもスタジオに篭もり切りといった具合さ。

HRFQ : あなたたちは、セレブのパーティーでDJをして、テレビ・コマーシャルやポップ・スターのリミックスも手掛けました。間もなくリリースされるEPも成功が約束されています。そんな Coburn にとって、次の目標とは何でしょうか?

Tim : アルバムを出すこと。それで世界征服ができたら、西インド諸島に自分の島を買って隠居生活を送るんだ。そうそう、世界平和の問題も解決しなきゃね。そんなの朝飯前だけどさ。3月に会えるのを楽しみにしてるよ!

End of the interview

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