HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

現在のミニマル/テック・ハウス・シーンを牽引する重要アーティストとして知られる Cobblestone Jazz が、この夏、野外イベント Labrinyth と、 Yellow でのプレイのために待望の来日を果たした。 Cobblestone Jazz は、先日同サイトで特集したレーベル Wagon Repair を主宰する Mathew Jonson、 Tyger Dhula、 Danuel Tate の3名からなるフリースタイル・テクノ・ジャムバンドで、3名のコラボレーションから生まれる音楽をテクノ・フォーマットで表現するという独自のスタイルをもった存在だ。その作品群は、 Svan Vath、 Ellen Allien、 Fumiya Tanaka、 One+One といった多くの著名DJにプレイされるなどして常に高い評価を獲得し、後にリリースされるデビュー・アルバム "23 Seconds" も、ミニマル・ファン〜ハウス・ファンまで大きな注目を集めている彼らに HigherFrequency がインタビューを決行。3人でどうやって楽曲制作を行うのか、期待されるニュー・アルバムについて、今年のベスト・アクトなどを、 Yellow ライブ直後の熱気冷め止まぬテンションで語ってくれた。

> > Interview : Ryo Tsutsui (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 今日のようにクラブでのプレイと先週の Labrinyth のように野外でのプレイでは違いはありますか?

Cobblestone Jazz : うん、今日のようにお客さんで埋まった空間でプレイするのも皆のエネルギーが密に感じられてすばらしいし、フェスは大自然の中で、オープンエアだから開放感があるし、それもまたいいよ。やっぱり環境が変わると音も変わるよね。

HRFQ : 3人はどうやって一緒にプレイするようになったんですか?

Cobblestone Jazz : 僕たちは1997年にカナダの Victoria で出会ったんだけど、元々はもっと人数が多くてModern Deep Left Quartet with the Mole of Soul と名乗っていたんだけど、その後、僕たちが引越しして、 the Mole も Montreal に引っ越したから僕らは Cobblestone Jazz として活動しだしたんだ。

HRFQ : どのような手法で音楽を制作されているのかお聞かせください。

Cobblestone Jazz : 僕らはスタジオに行って、ジャムセッションみたいに3人同時に演奏するんだ。結構インタラクティブな過程で、僕らはできるだけオープンな状態を心がけてやるんだ。よくやるのは3人でとにかく思うままに演奏を続けてみて、その中でこれだ!っていう何かを見つけたときに戻ってミックスをしてみる。こうすることによって3人が同時に有機的にプレイしているものをレコーディングすることが可能になって1つのパートごとに作っていくのとは違った感覚を封じ込めることができるんだ。

HRFQ : どれぐらい頻繁に一緒にプレイされますか?

Cobblestone Jazz : 年のうち、数ヶ月は自分たちがやっていることに集中できる時間を作るよう努力していて、その中にはツアーも含まれているんだ。だけど皆忙しいし、住んでいるところも違ったりするから本来やりたいほどはできなかったりするけど、年に2,3回はツアーに出て、数ヶ月はスタジオで過ごすようにしているよ。10月にアルバムのツアーに出るときには、ベルリンにスタジオを用意しているからツアーの合間にももっとスタジオに入れるはずさ。

HRFQ : アルバム '23 Seconds' は制作するのにどれぐらいかかりましたか?

Cobblestone Jazz : 大体2ヶ月ぐらいかな、結構急ぎだったっていう感覚だけどね。最初は違う方向性を目指して数曲作ったんだけど、僕らが欲しかったものとちょっと違ってね。結構いいパートもたくさんあったんだけど、自分たちが生で演奏するものだけをとりだして、それだけで楽曲を構成するようにしたんだ。そこからは早くて大体6週間ですべてが完成したんだ。

HRFQ : ご自身達で今年、特に印象に残っているプレイを教えていただけますか?

Cobblestone Jazz : Montreal Jazz Festival はすごくよかったんじゃないかな、あと Soundwave かな、Soundwave は以前に僕らが住んでいた場所の近くで開催されているアウトドア・フェスティバルで、今年は特にほとんどずっと強い雨が降っていたんだけど、僕らがプレイしだしたら30分ぐらい雨がやんでね。その後、また降り出してしまったんだけど、お客さんはそのまま踊り続けて、楽しんでくれてね。西海岸のパーティは他とはちょっと毛色が違って、みんな何時間も悪路を走ってキャンプして参加していたりして、あまりオーガナイズはされてないんだけどそのラフな感じがよかったりするよ。

HRFQ : これからの何か具体的なプランはありますか?

Cobblestone Jazz : うーんと、僕らは K7! とサインしたから、数週間後には僕らのアルバムが発売されるよ。そしてその後ツアーに出て、それからまた新しいアルバムか、EPか、Wagon Repairから発売するものを作ると思う。まあでも基本的には自分たちがやっていることを継続していくかな。それぞれのソロ活動もあって、Cobblestoneでも音楽を作って、ツアーもするし、休憩をとって、ソロをやる人はソロをやって、だけどまたやりたくなったら皆でスタジオに入るのさ。

HRFQ : では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

Mathew Jonson : 僕からは日本の文化ってすごくスペシャルで、みんなすごくフレンドリーだし、ここに来てプレイするのは僕にとってすごく新しい体験で、とにかくすばらしいよ。これからもできるだけたくさんに日本に来てプレイしたいな。

Tyger Dhula : まずは日本の皆の礼儀正しさに感謝したいと思います。それに皆、あたたかくて優しいし、音楽にも詳しくて、特にここイエローのお客さんはレスポンスもすごかったし、すごくいいエネルギーを感じたよ。

Danuel Tate : 日本にきて、いろんな人と話したりしてすごく楽しかったよ。皆ホント音楽好きで、よく音楽のことを知っててすばらしいと思う。また是非来てプレイしたいと思いました。

End of the interview




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