HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

BRISA

NYの名門ハウス・レーベル King Street / Nite Grooves でリリース経験がある Agora Rhythm のソロ・プロジェクト BRISA。 地元愛知県を拠点に活動し、BRISA 名義ではイタリアの名門 IRMA Records でもリリース。その作品は Danny KrivitJazzanova、 DJ Yellow、 Tom Middleton といったスターDJのサポートも受け、今年リリースされた名門クラブ Cielo のコンピ "Cielo Seventh Heaven" にも楽曲提供を行った。そんな目が話せない期待のニュー・カマーである彼が来る10月22日にアルバム "Elevation Perception" をリリースするということで HigherFrequency がインタビューを決行。気になるアルバムの内容はもちろん、彼のバック・グラウンド、楽曲制作のスタイルなど日本人若手アーティストの今を聞くことができた。

Interview : Ryo Tsutsui (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)

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BRISA - Elevation Perception Promo movie

HigherFrequency (HRFQ) : まずはご自身のバック・グラウンドをお聞かせください。

BRISA : アシッド・ジャズが出だした高校の頃にジャズを聴きだしまして、それから友達の紹介で名古屋のクラブへ行きだしたのが始まりですね。その頃の Gilles Peterson や Monday 満ちるさん、UFO といったジャズ周りのイベントを中心に行ってました。

HRFQ : BRISA という印象的なアーティスト名ですが、なぜこの名前にしたんですか?

BRISA : "BRISA" は、風という意味なんですけど、風は目に見えないけど感じることが出来るもの、そして時折物を動かすような力もあったりするので、そういうイメージが自分のコンセプトと合ったので付けました。もともとは IRMA Records 企画のラテン / ボサノバ系コンピへデモを渡す際にラテンっぽい響きの名前が必要になったからなんですが、個人的にも気に入っているので、今もそのまま使っています。

HRFQ : アルバム "Elevation Perception" を聴かせていただいたのですが、サウンドがクロスオーバーしているというか、いろんな音楽から影響されていると感じたんですけれども、結構幅広く聴かれてきた感じですか?

BRISA : そうですね。一時期ハウスを中心に4つ打ちにのめり込んではいたんですが、基本的にジャンルどうこうで自分の中で分けているわけではなく、気になるものがあればどんどん聴いていくというスタンスなので、その影響だと思います。

HRFQ : アルバムの制作期間はどれくらいでしたか?また、ある程度制作に向けて動き出した段階で、素材となる元ピースなどは沢山用意されていましたか?

BRISA : 実質2、3ヶ月だったというところだたんですが、構想自体は1年ぐらい前からぼんやりと考えつつ、デモを作りつつという形でやってました。素材の方は、もともと思いついたときにどんどんストックを作っておくタイプなので、制作が始まったらその中から徐々に絞り込んでいく感じですね。

BRISA

HRFQ : 以前に今回 Co-Produce で参加している福富幸宏さんが BRISA さんに行ったインタビューを拝見させていただきまして、もともと楽器などはやられてなかったということですけれども、作曲活動をされてから音楽的な勉強などはされてきましたか?

BRISA : 実際のところはほとんどしていないです。もちろん機材の使い方ですとか、最低限曲つくりに必要なことはやりながら覚えていくという感じで身についているとは思うんですが、いわゆる音楽の理論的な部分は今現在でも分からない状態ですね(笑)

HRFQ : それであの素晴らしい作品を完成させたんですね(笑)

BRISA : そうですね(笑)いろんな方からそう言っていただけるのですが、自分のなかではもっと楽なスタイルで制作したというか、絵を描く感覚で制作しました。油絵だったりとか水彩だったりとか、絵を描くときは白いキャンパスに自由に色を置いていって徐々に作品にしていきますよね…。だから僕はそれを音に置き換えた感覚で。

HRFQ : 実際の制作はどういった環境で行なっているんですか?

BRISA : 基本的には自宅のスタジオで、レコーディングやトラック・ダウンの作業があるときは東京に来て行うという感じです。使っている機材はPCがメインです。

HRFQ : 今回のアルバムを通してどんなことを伝えたい、または感じてほしいと思っていますか?

BRISA : これまでは4つ打ち中心だったんですけれども、今回のアルバムは自分の名刺といいいますか、今まで影響を受けてきた幅広い音楽を自分のフィルターを通して表現したものなので、その広い音楽性を楽しんでほしいです。

HRFQ : 今後の予定をお聞かせください。

BRISA : アルバム制作も終わり、もろもろ調整中なところではあるのですが、一応今フィックスしてるものとしては、11月22日に Club Asia、11月29日に金沢 Manier、12月6日に大阪 SANSUI、12月11日に The Room でDJします。あとは年末12月27日に名古屋 MAGO でリリース・パーティーをやります。

HRFQ : 最後に、読者へメッセージを。

BRISA : まずはトライ!あとはアクション!サポートよろしくお願いします!

End of the interview


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