T.Raumschmiere こと Marco Haas 主宰によるレーベル Shitkatapult より数ある名作を残してきた Apparat。人気レーベル BPitch Control のボスである Ellen Allien とのコラボレート作 "Orchestra Of Bubbles" では、テクノ・シーンはおろか、プログレッシヴ・シーンでも大きな話題を呼んだことで知られている。３月末には盟友 T.Raumschmiere との来日ツアーも控えた彼に HigherFrequency がインタビューを決行。T.Raumschmiere や Ellen Allien との関係、今後リリースされる新曲の情報などを訊いた。
> Text: Solstice Music 提供 _Translation : Ryo Tsutsui (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)
Q : まずあなたが Marco Haas と共同運営している shitkatapult についてお伺いしたいと思います。このレーベルを通じて表現したいアイデアや事柄を教えてください。
Apparat (以下A） : このレーベルを始めた時は、自分たちが発表したいものをリリースするというスタンスだったんだ。ジャンルに縛られずにね。だけど、実際にやってみるとなかなかうまくいかなかったんだ。ほとんどの人は、決まったサウンドを持つコンセプト・レーベルに慣れ親しんでいるからね。でも、僕自身はもう Shitkatapult では働いていないんだ。あそこには友人がいて、僕のホームではあるけどオフィスワークは今はしていないよ。
Q : T.Raumschmiere (Marco Haas) とはどのようにして知り合ったのですか？また、なぜ一緒にに働くことになったのですか？
A : だいぶ前になるけど僕と一緒に住んでいた友人が Marco と同じ学校に行っていたんだ。で、彼が Marco に僕のファースト・アルバムを渡してくれて、Marco もすごく気に入ってくれた。結局それをリリースするのには１年もかかってしまったんだけどね。当時、彼はベルリンに移ったばかりで前のレーベル・パートナーと仕事を続けていくことが出来なくなってしまったんだ。そこで僕が彼の新しいパートナーになったというわけさ。
Q : あなたが John Pee へのトリビュートとして制作された "Silizium EP" をレコーディングされた時は、どういった気持ちだったのでしょうか？また何か彼に関する特別な思い出などはありますか？
A : 彼を直接知っているわけじゃないけど、彼は音楽シーンにとって、すごく重要な人物だと思うよ。あんなに長い間正しい音楽に対して正しい感覚を持ち続けることが出来たなんて信じられない。彼に捧げるセッションをすることができてすごく光栄に思うよ！
Q : 昨年リリースされた "Orchestra of Bubbles" はここ日本のメディアでも大きな反響がありましたが、このアルバムはどのようなプロセスで制作されたのですか？アルバムのサウンドはどのようにして生まれたのでしょうか？
A : このアルバムは特別にプランニングをして生まれたものではなくて、自然に生まれたものなんだ。ただ単に Ellen と僕の２人のスタイルを ”ミックス” しただけの作品は作りたくなかった。僕たち２人とも様々な音楽を聴くんだ。例えば The Cure や Timbaland 、 Aphex Twin、 Pink Floyd とかね。僕はとにかくオープンマインドであることが大事なんだって考えているよ。
Q : Ellen Allien とはいつどのようにして出会われたのですか？
A : たぶん '９５年だったと思うけど、僕の地元のレイブに彼女を招聘したことがあったんだ。その後、６年前にベルリンで共演して、仲良くなった。それからたくさんのギグやツアーを経て、彼女は僕のことをもっとも良く知る友人の一人になったんだよ。
Q : 今現在のドイツのテクノシーンに関してはどう思われますか？
A : とても大きいね、だけど残念なことにほとんどが退屈だと思う。
Q : あなたは３月３０日に東京でギグを行いますね。東京のオーティエンスの期待は高いと思いますが どのようなショーになるのかすこし教えていただけませんか？
A : 僕のライブショーはクラブ的であり、またアブストラクトでもある。できる限りダンス・フロア向きなセットにしようと思ってるし、Apparat and Ellen Allien の曲も数曲プレイしようと思ってるよ。僕自身、踊って汗をかくことが大好きなんだ。
Q : 近々リリース予定の作品はありますか？
A : ５月の中頃に僕の新しいアルバム "Walls" が Shitkatapult からリリースされるよ。もうミックスも終わってあとはマスタリングだけってところさ。
Q : 最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
A : 日本のクレイジーなお客さんの前で演奏できるのが楽しみだよ！
End of the interview
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