HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Alexander Barck Interview

90年代の後半に突如としてシーンの中心に躍り出た、ベルリン在住のエクレクティック / クロスオーバーサウンドの旗手Jazzanova。現代のドイツにおいて最高峰に属する音楽的感性の集合体とも言えるこのグループは、ジャズのエッセンスを巧みに取り入れながらも、ヒップホップからの影響を大いに感じさせるサウンド・プロダクションを展開する事で、世界各地のファンから熱狂的な支持を集めてきた。特に彼らが2002年にリリースした"In Between"は、デビューアルバムにして最高傑作との呼び声も高く、震えるほどの美しさを持つサウンドスケープと、荒削りなストリート感覚が見事なまでに融合した、歴史に残る名盤と言って過言ではないだろう。

そのJazzanovaにあって、中心的な役割を果たしてきたDJ/プロデューサーであるAlexander Barckが、彼らの手がけるミックスCD"Jazzanova… Mixing"の発売にあわせて、去る6月末にジャパンツアーの為に来日。その際にHigherFrequencyとのロングインタビューに応じてくれた。一言一言をゆっくりと理知的な雰囲気で噛み締めるように語ってくれたAlexanderの発言を、そのニュアンスも含めて的確に伝えるべく何度も翻訳を練り直したため、実際のインタビューから随分と経過しての掲載となってしまったが、その分、彼の思想を余すことなく伝える内容にする事が出来たと自負している。最後までじっくりとお楽しみ頂きたい。

> Interview : Laura Brown (ArcTokyo) _ Photo : Ollie Beeston _ Translation : Risa Kobayashi & H.Nakamura (HigherFrequency) _ Introduction : H.Nakamura (HigherFrequency)

triangle

Higher-Frequency (HRFQ) : 前回の来日はいつでしたか?

Alexander Barck : 前回来たのはKyoto Jazz Massiveのリリース・パーティーの時かな。Rainer Trubyと一緒に、僕らの好きなクラブをまわるツアーというものをやったんだけど、確か2年くらい前のことだったと思う。

HRFQ : Jazzanovaのメンバーとはどのように出会い、そしてグループを結成する事になったのか、その経緯を聞かせてもらえますか?

Alexander : 「DJ」が全てのきっかけだったと言えるかな。僕たちが出会ったのは、ベルリンにあるDelicious Donutsというとても小さなクラブ。今じゃそれほど良いクラブとは言えなくなってしまったところなんだけど、90年代の初め、まだそこが良い感じでやっていた頃に僕らは出会い、DJチームとして活動するようになったんだ。で、しばらくすると、プロモーターの一人が突然「Delicious DonutsでやっているDJのプレイをフィーチャーしたコンピレーションを作りたい」と言い出してね。僕らとしても「面白いアイデアだな」って感じだったから、まずはプロデューサーを探そうって事になって。それで、当時そのクラブによく遊びに来ていたヒップホップ系のプロデューサーの何人かに「ヒップホップじゃないけどプロデュースしてくれない?」と頼んでみることにしたんだ。最初はみんな「どうかなぁ・・・」って感じだったんだけど、一度全員で会って話してみたら、一緒に仕事が出来る要素をお互いが持っていることが分かってね。彼らはサンプリングと言った観点で古い音楽に興味があったし、僕らは僕らで新しい音楽を作る事に興味があったし・・・。だから初めて会った時から、「これは間違いなく一緒にやっていけるな」って感じがしたんだ。まぁ、僕らの間に化学反応が起きたってわけさ。それが96,7年の事で、それ以来ずっと同じフォーメーションで音楽を一緒に作っているって感じかな。

HRFQ : ひとりで曲を制作する時、あるいは、Extended SpiritやKosmaと言ったJazzanovaのメンバーと一緒に制作する時、どのようなプロセスを経て行っているのでしょうか?

Alexander : 実は、今のプロセスは何年もかけて発展させてきたもので、最初はサンプルだけで作っていたんだ。「色んな曲から取ってきたサンプルをうまく組み合わせて複雑な物に仕上げていく」という手法は今でも一番好きなやり方だし、僕たちのスタイルとして知られている部分でもある。でも、次第に耳が肥えていくに連れて、どんどん構成にも凝るようになって、生のミュージシャンたちとも一緒に仕事をするようになっていったんだ。特に、数年前ベルリンに立派なレコーディング・スタジオを2ヶ所設けてからは、特にその傾向が強くなったかな。その前はコンピューターやドラム・マシーン、それにサンプラーなどを置いただけの小さな地下室しか持ってなかったからね。 で、こうやってミュージシャンたちと仕事をするようになると、構成やディレクションにも以前より突っ込んで取り組むようになるし、生楽器のレコーディングとかをやるようにもなる。でも僕たちのメンバーには誰も生楽器をやる人がいなかったから、最初はやって欲しい事のニュアンスがうまく伝えられなくて随分苦労する羽目になったんだ。僕たちは他のミュージシャンみたいに、「Cマイナー、それからセブンス、エイスのハーモニーで…」みたいな感じには会話できなかったし、僕たちが「ンーアーア?」と言うだけで解ってくれるような人を探さなきゃいけなかったからね。でも、そうしている内に僕たちのやり方も改善されていって、もっと構成面にも関わるようになっていったというわけ。

Alexander Barck Interview

HRFQ : DJをする時、メンバーの間で役割分担とかはあるのですか?

Alexander : 今グループの中には、パートナーのJorgen von Knoblauchと僕の二人のDJしか居なくて、残念なことに、その僕たちが一緒にDJをする機会もあまりないんだ。もちろん時々ベルリンで一緒にやることはあるんだけど、ツアーに関してはオファーが余りに多い事もあって、大概は別々の場所でプレイしているね。ちなみに、いま僕のパートナーの方はアメリカでツアーをやっていて、僕はここ(東京)にいる。その前は僕はドイツにいて彼はイギリス。まぁ、これは僕らにとっては良いことなんだろうけど、ウエブをチェックしている人は、僕らが2ヶ所に分かれているのを見て、きっと「アレッ?」って思うだろうね。ファンの人達は大抵わかっているみたいだけど。

HRFQ :DJブースのセットアップについて教えてもらって良いですか? ファイナル・スクラッチやトラクターといったニューテクノロジーについてはどう思いますか?

Alexander : 随分オールド・スクールな考えかもしれないけど、僕らが使っているのはアナログ盤だけなんだ。やっぱりクラブでのプレイにとってアナログは完璧だし、それに昔のサウンドシステムは全てアナログのサウンド用に設計されているからね。でも、CDも最近では重要になってきていると思うし、新しいCDプレーヤーも「まぁいいんじゃない」って感じかな。あと、ファイナル・スクラッチに関してもよく話を聞くよ。かなり使いやすいみたいだし、DJとして年をとってくると、たくさんのレコードを運ぶと腰が痛くなったりする事もあるから、その意味ではいいんだろうね。でも、やっぱり「これっ」と言える曲を目で見ることが出来る感覚は大切なんじゃないかな。コンピュータに曲を入れていると、何千曲にもなってしまうだろうし、また違った感覚になってしまうからね。まぁそう言う感覚も理解できるし、若い人たちはその方向に進めば良いと思うけど、僕自身にとっては正直よくわからないんだ。音にしても感覚にしてもヴァイブが全然変わってしまうし・・・。でも別にいいんじゃない? 僕の友達にもMP3を集めてる人はたくさんいるし、レコードを一枚も持ってない代わりに、ラップトップには3000曲のMP3が入っていて、「これが僕のコレクションだ」って言う人もいるからね。

HRFQ : 最近、Sonar Kollektivのウエブサイト上で、MP3が提供されているのを見ましたが・・・。でも、新しいテクノロジーについての議論は、とにかく色んなところで耳にしますよね。その中で、「MP3のダウンロードはミュージック・カルチャーを破壊するだろう」と多くの人、特にメジャー・レーベルたちが発言したりしていますが、このことについてはどう思われますか?

Alexander : メジャー会社はインターネットは敵だと言っているみたいだけど、実際にはそんなことはなくて、むしろこれは新しい可能性だと思う。彼らはもっと世の中の流れってものを理解すべきじゃないかな。インターネットは、情報や音楽、写真なんかに対して簡単にアクセスできるというのが全てであって、みんなもそうやって利用しているものだと思う。「これが欲しい」と思ったらすぐに手に入れられる・・・それが、今僕たちが住んでいる時代だからね。あと、もし君がレーベルの側の人間なら理解しておく必要がある事がひとつあると思う。それは、人が音楽を欲しいと思う時には、まず君の存在を見つけなければならないってこと。特に最初は、君のウエブサイトか何かで音をみつけないと、ダウンロードする事は出来ないわけで、コピーだの何だのって言うのは、全てそのプロセスの後に起きている事だと言う事なんだ。これは、小さなインディレーベルにとって充分に有難い話なんじゃないかな。大きなレーベルにとってはそれ程じゃないかもしれないけど、それは彼らの問題だと思うし。まぁ、僕たちもインディーレーベルだから、インターネットはとても重要視しているよ。それに新しいメディアとしてもとても魅力を感じているね。まぁ、ポジティブに考えなきゃダメだよ。

Alexander Barck Interview

HRFQ : 私たちが今おかれている状況、例えば政治的不安や不正行為などに喚起される形で、多くのアートフォームが進化してきましよね。またそういった「葛藤」がアメリカのジャズ・ミュージックの展開の大きな側面となってなったとも言われています。例えば、Charles Mingusはかつて「もし僕が別の国に生まれていたら、またはもし僕が白人だったとしたら、僕の主張はずっと前に認められていたと思う。でももし仮にそうだったとしても、僕の主張はそれほど価値のあるものではなかったかもしれない。なぜなら、これは僕の想像に過ぎないかもしれないが、もしあなたにとって物事が簡単に進むのであれば、葛藤やイニシアティブといったものはそれほど強力でなくてもいいはずだからだ。」と語っていますが、彼の言うところの「葛藤は力強い芸術、また人に影響を与えるような芸術をつくる」といった考えに賛成しますか?

Alexander : その通りだと思うね。例えばデトロイトの音楽なんかは、古いジャズにしても新しいテクノにしてもアンダーグラウンド・レジスタンスのサウンドにしても、ものスゴクその要素を感じるよ。デトロイトに行くと音楽に対する意識自体も変わるし、その意味でデトロイトは本当に葛藤や闘争の地だと思う。でも、ベルリンはちょっと違うかな。

HRFQ: ベルリンの音楽には東西からの影響というものはありますか?もしあるとしたらどんなものですか?

Alexander : 僕は旧東ドイツ出身なんだけど、僕らはものすごくハングリーだったんだ。特に音楽に対してね。そして、音楽を手に入れることへの情熱、作ることに対しての情熱を分かち合えるような友達もたくさんいた。その頃のクラスメートは、今でもみんな何かしら音楽に携わることをしているしね。ただ、当時の東部では音楽を手に入れる術が全くなくて、とにかくみんな音に餓えていたし、アーティストについても何とかして情報を得たいと思っていた。そんな感じだったから、東部では音楽に対する情熱が強くて、それゆえ東部出身の人たちで音楽をやっている人たちが大勢いるわけなんだ。今でもドイツ東部でプレイする時に感じるのは、そこに住んでいる人たちが他とは違ったバックグラウンドを持っていて音楽に対する受け入れ方も全然違うってこと。行ってみればわかるよ。彼らはもっとオープンで、もっと音楽を聴こうとしていて、あまり汚されてないって感じがするんだ。反対に西部で時々感じるのは、みんなどこかクールすぎて、「お前らの音楽は一体何が言いたいんだ?」みたいなことさえ言いたげな、ただブラブラ遊びに来てるだけの人が多いってことかな。それに対して東部は、さっきの質問に戻るけど、もう少し「葛藤」してる感じはするね。確かに葛藤は芸術をつくるのに絶対不可欠なものだと思う。でも芸術を受け入れる為にも必要なものだと言えるんじゃないかな。

あと、もうひとつ言っておくべきことがある。それは、僕らは決して芸術をやっているわけではないってこと。僕らはただ自分たちの音楽をやっているだけで、決してジャズをやっているわけじゃないんだ。よく僕らは「ジャズをやる若者たち」なんて思われたりしてるみたいだけど、ジャズってもっと違うものでしょ。もちろんジャズの持つ要素は、大きなインスピレーションになっているよ。でも、僕たちにとってジャズは、ヒップホップから知ったようなもので、むしろヒップホップが僕たちのバンドの中で共通のファクターでもあるんだ。ヒップホップを掘り下げていくと、全てのブラック・ミュージックのルーツに辿り着ける。その意味で、とても面白いサウンドだし、どんどん深く掘り下げて行く事も出来るし、それでいて、常にあの独特の感覚っていうものもキープすることが出来る。だから、ヒップホップこそが僕らがすごくリスペクトしている音楽だし、大好きだからこそ僕らも何か貢献したいと思っているんだ。でも、僕らは決してヒップホップの一員になる事はできない。なぜなら、僕らは黒人じゃないからだ。それに、デトロイトの連中みたいに「葛藤」もしていない。僕らはベルリン出身だし、自分なりの立場で考えたことを伝えていくことが僕たちに出来る事だと思っているんだ、それも丁寧なやり方でね。でも「葛藤」って、いつも素晴らしいものだと思うよ。それが例え個人的な葛藤だとしても、きっと良い音楽を生み出す事が出来るはずだからね。

Alexander Barck Interview

HRFQ : そうですね。ところで、現在ベルリンにおいて成長しているアートや音楽のジャンルとはなんですか?どんなジャンルやスタイルがこの先を導いていくと思いますか?

Alexander : 今、エレクトロ・クラッシュのシーンがベルリンから出てきてるけど、面白い事に(そのシーンを引っ張っている)Tobias Neumannたちのスタジオが僕らのスタジオと同じ建物にあるんだ。だから毎日彼らを見かけるし、とても面白い連中だよ。まぁ、彼らのサウンドは僕の音楽ではないけど、レスペクトもしているし、理解もできるって感じかな。ただ、彼らが音楽と本格的に関わるようになったのは80年代のことで、それ故に音楽的にも80年代の要素を取り入れているんだと思うけど、僕たちが関わり始めたのは90年代に入ってからだからね。やっぱりサウンド的にも随分と違うし、僕らはもっと暖かい感じの音のディスコ・サウンドやハウス・ミュージックから影響を受けてきたんだ。それに実際、今のベルリンでのベスト・パーティーといったら初期のハウス・ミュージックのパーティーで、Larry Heardなんかの初期のシカゴ・ハウスやデトロイトもの、それからニューヨークのものなんかに人気があったりするからね。例えば、Washing Machineというイベントがあるんだけど、これが今ホントにヤバイ。DixonというDJがレジデントでプレイしているんだけど、彼らの音は今のベルリンですごくホットなんだ。でも僕自身にとっては、90年代の始め頃にこういった音楽を一回経験しているから、(この辺りのリバイバルの動きに関しては)うまく言葉で言い表す事が出来ないんだよね。しかも、こう言ったサウンドがまた受け入れられるようになって、今の若い人たちがそれに惹かれてクラブに来ているっていのもちょっと変な感じがするし。でも繰り返すだけじゃだめで、やっぱり新しいものをつくっていかないといけないからね。まぁ、今はまだ小さな花だから、これからどうなっていくか分かるんじゃないかな。

HRFQ : 今聴いている新しいアーティストのなかで、誰が新しい事をやったり、音楽の可能性を広げたりしていると思いますか?

Alexander : う〜ん、今は限られた交友範囲の中だけに偏ってているかもしれないんだけど、このあいだYoshi (沖野好洋氏 )とShuya (沖野修也氏) がSleepWalkerっていうジャズバンドものを聴かせてくれたかな。丁度いま、僕は本来のジャズに戻ろうとしてるところで、もっとシリアスな音楽を必要としているんだ。ここ数年、ずっとクラブ向けのことをやり過ぎた感もあるし、僕もちょっと年をとってきたって事もあるからね。たぶん、SleepWakerのサウンドは、おそらく若い人たちには受け入れがたいものかもしれないけど、僕にとっては、そのエネルギーはまるでパンクミュージックそのものと言ってもいいものなんだ。10分間に及ぶ純粋なエネルギー - そしてその後に"ワオッ"て言える様なもの・・・それを僕は今必要としているんだと思う。

HRFQ : レーベルとしては、Sonar Kollectivと併せてJazzanova Compost Recordsもやっているのでしょうか。あと、レーベルのコンセプトについて教えてもらっても良いですか?

Alexander : 実は、Jazzanova Compost Recordはもう終わっていて、Michael (Reinboth) とも袂を分かつことにしたんだ。険悪な別れ方じゃなかったんだけど、音楽的見解に隔たりが出来てしまったからね。だから僕らのレーベルはSonar Kollektivと言うことになる。そもそもこのレーベルは、97年から98年ごろに、ベルリンの若いアーティストたちのプラット・フォームとして始まったんだけど、今ではよりインターナショナル色が強くなってきていて、とにかく良いと思った作品をドンドン契約していくという分かりやすいスタンスでやっている。僕たちはDJだから火がつきやすいところもあって、何か聴いて"ワオ"と思ったらすぐにリリースしたくなるんだ けど、面白いことに、アーティストのみんなもレーベルの事を気に入ってくれてね。それで、実際に様々な作品を獲得することが出来たんだ。今では世界各地にいるたくさんの素晴らしい人達が一緒に仕事をしてくれているし、アメリカ、UK、それから日本には沖野ブラザーズがいる。彼らはいつも良い仕事をしてくれるし、本当にいいコンタクトだと思う。これが今のSonar Kollectivの全てかな。僕たちのことをダンス・ミュージックのレーベルだと思ってる人たちがたくさんいると思うけど、これからはもっとリスニング向きのものもやっていきたいと思っているんだ。例えば、将来的にはロック・アーティストなんかも良いかもしれないし、フォーク系のロックとか、エレクトロとのコラボレーションなんかも面白いだろうね。

Alexander Barck Interview

HRFQ : 日本のアーティストからデモをたくさん貰いますか?何か可能性もありそうなものはあったでしょうか?

Alexander : うん。でもリリース出来るものって事になると、そうでもないかな。ShuyaとYoshiもレーベルをやっているでしょ。彼らは日本で何が起こっているか、誰が何をやっているかをよくわかっているから、僕にとってとても良いフィルターになってくれているんだ。だから、日本に来ると、いつも彼らから色んなデモを聴かせてもらうよ。でもそんなにたくさんじゃないかな。僕らの基準は高いからね。でも音をくれた人たちには、いつも「面白かったよ。また送ってくださいね」と伝えるようにしているんだ。

HRFQ : 今はどのようなプロジェクトを手がけていますか?

Alexander : リミックスを何枚かと、あとMarcos Baileyの最新アルバム。それからベルリンに住んでいる古い友達がやっている"Thief"というプロジェクトをプロデュースしたかな。あと同時に、僕たちの次のアルバムのアイディア集めもしたりしているよ。僕らは常にスタジオにいて、アイディアが浮かんだ時はその場で録って、ちょっと直したり、しばらく寝かした後でまた録り直したりもする。あと、最近では"Just a Little Lovin'"という曲をやったIrfaneというアーティストの新曲をレコーディングしたかな。まぁ、とにかくやっている事がたくさんありすぎて数えられないくらいだね。コンピレーションも幾つかあるし。

HRFQ : 日本のファンたちにメッセージはありますか?

Alexander : 時々思うんだけど、みんな海外を追いかけるよりも、もっと自分たちの文化を信じるべきなんじゃないかな。道を歩いてると、すごくアメリカナイズされてると感じるからね。でも、(この国には) たくさんのこの国独自の文化的要素もあると思うから、日本の若者として、もっとそれを掘り下げる事もできると思うよ。でもやっぱりみんな「MTV」なのかな…。

End of the interview


Alexander Barck Interview

アルバム解説

DJ3人(JUERGEN VON KNOBLAUCH、ALEXANDER BARCK、CLAAS BRIELER)、プロデューサー3人(STEFAN LEISERING、AXEL REINEMER、ROSKOW KRETSCHMANN)からなる6人編成大人気クラブ系コレクティブと言えば・・・JAZZANOVA!!!ディープ・ジャズ、モダン・ビーツ、ヒップホップ、アフロファンク、ブラジリアン、ラテン、ブロークン・ビーツ、とレトロ・テイスト&ニュー・サウンドの融合的サウンドに魅かれ、集まり、1995年にコレクティブを結成。以後、数多くのクラブ・ヒッツを飛ばし、世界中で大人気となった彼等は、クラブ・ジャズ・シーンには必要不可欠なとってもとっても重要、且つめちゃくちゃカッコイイ集団であります!しかし、DJシーンから誕生した彼等にも関わらず、求められるのは、ライブ・パフォーマンスばかり・・・・。DJクラブ・シーンは僕たちのルーツにある重要な部分であるのにも関わらず・・・という不満もあってか、この度、意外にも初となるDJミックスCDをリリース!!!!!! GILLES PETERSONやPATRICK FORGE同様、トラックでは無く、「歌」にフォーカスを置き、ソウルフル、そしてハートフルなミックスを展開!JILL SCOTTのソウルフルR&Bから、CAROL WILLIAMS、BAHAMADIAのクラシックス。ATJAZZやAMEによるエクスクルーシブ・リミックスやDIMLITEの入手困難トラック。EXTENDED SPIRIT、SLOPE、GEORG LEVIN等SONAR KOLLEKTIV所属アーティスツの新曲等、ともう盛りだくさん!!!!特に、PATRICE RUSHENのカバー曲はマジで涙もの・・・。誰が何度聴いても大満足なミックスなのです!ありがちなDJミックス物と同じ目で見てはいけません。完全JAZZANOVAスタイルの彼等ならでは、彼等によるミックス!激ヤバ、超ウルトラ、絶対必須、JAZZANOVA OR DIEであります!!!


関連記事


関連サイト