全世界的に大ブレイクしているニュー・スクール・ブレイクスの生みの親として知られ、Marine Paradeのレーベル・オーナーとしても大きな成功を収めてきたDJ/プロデューサーAdam Freelandが、今年2度目となる来日を今週末に果たしてくれることになった(12月17日(金) @ ageHa Rose Room & 12月18日(土) @ Simoon)。
昨年、Adamはドラマーを含めた5人編成のバンドFreelandを結成し、デビューアルバム「Now and them」をリリースしたが、今年はそのプロモーションに全世界を飛び回る多忙な一年を過ごしてきたAdam。6月には「Fabriclive」16番目のコンパイラーとしての指名を受け、また「Now and Them」が日本でも国内盤として発売されるなど、アーティストとして今や絶頂期にあるといえる彼であるが、一方ではディストリビューター倒産によるレーベルMarine Paradeの危機などにも直面するなど、Adamにとって2004年は起伏に富んだ非常にエキサイティングな1年であったに違いない。
そんな彼の再来日を今週末に控え、HigherFrequencyが前回の来日の際に行ったインタビューをリバイバル掲載する。
> interview : daniel horiguchi / translation : h.nakamura / photo : jim champion
HigherFrequency (以下HRFQ) : 前回来日されてから約1年半が経ちますが、久々に日本に戻ってきての感想は如何ですか?
Adam Freeland (以下Adam) : 最高だね。日本は大好きなところで、いつも素晴らしい時間を過ごさせてもらっているよ。実はちょっとチルアウトする為に、数日間プライベートで京都に行ってきたんだ。
HRFQ : 今回の来日は"Now and Them"のアルバムプロモーションのためのワールドツアーの一環ですか?
Adam : いつもツアーしているから多分そうだと思うよ。
HRFQ : 今回のアルバムのプロモーションではどの様な事をされているのですか?
Adam : バンドと一緒にツアーをしているね。最近ヨーロッパとオーストラリアでやったばかりなんだ。
HRFQ : アルバムに対しての今までの反応に関しては満足していますか?
Adam : とても満足しているね。でも、なるべく自分の記事に関しては目を通さないようにしているんだ。まぁ、良い記事はいつも頭の中にすんなり入ってくるけど、悪い記事を読んでも腹が立つだけだからね。だったら全然読まないほうが良いでしょ。全く読んだ事がないって訳じゃないけど、読まないポリシーにしているんだ。
HRFQ : 間違った感じで影響を受けないようにするためですか?
Adam : そうだね。やっぱりそれって捉え方の問題でしょ。時には(ネガティブなものに関して)個人的な捉え方をしてしまうこともあるし、逆に褒めちぎった内容だったら自惚れにも繋がりかねないしね。いずれにしてもあまり自分の為にはならないと思っているんだ。むかし、ユマ・サーマンが「自分の記事に関しては絶対に目を通さない」なんて言っているのを、インタビューの記事か何かで目にしたことがあるんだけど、その時はまだ僕自身、なかば宗教的に自分の記事を全て読んでいたから、「変な事を言うなぁ」なんて思ったりしたんだ。でも、すぐに「やっぱり彼女は正しいかも知れないな」と思うようになって、それ以来「どこの雑誌が何を言ったか」なんてことはあんまり気にしないようにしているんだよね。
HRFQ : プレスに関する話といえば、Freelandに関するプレスリリースの中で、メンバーについて「おかしな2人のチリ人と頭の剥げた天才ドラマーとソウル・ディーヴァとDJ」と言う表現がなされていましたが、彼らとはどのようにして出会ったのですか?
Adam : 何回かのイベントを通じてかな。殆どがブライトン出身で、ソウル・ディーヴァのAlison Davisには僕の家の前のベンチで始めて会ったんだ。正確に言うと家の前の通りだったけどね。実際に会う機会がそれまでなかっただけで、僕自身、ずっと前から彼女のファンだったんだよ。それから、チリ人のギタリストは僕の昔からの友人で、ベースプレイヤーは彼の従兄弟。ドラマーのJimには、ファンクスピリッツとテクノロジーに対する知識の両方を兼ね備えているドラマーを探している時に出会ったんだ。このバンドではサンプルとかをたくさんトリガーして使うことがあるからね。それから、MCのJuice。彼に関しても僕は昔からのファンだったから、アプローチはこちらからしたんだ。まぁそんな流れで、みんなごく自然に集まってきたって感じかな。
HRFQ : DJが作るユニットにはたいていドラマーが存在しませんが、Freelandにはドラマーが正式メンバーとして入っていますよね。この形で結成した何か特別な理由はありますか?
Adam : Freelandは本当の意味でのバンドで、ライブもやるし、生のドラムとベース、ギター、ヴォーカルから構成される正真正銘のバンドなんだ。バッキング・ヴォーカルとして幾つかの素材を使ったり、サンプルを乗せたりはしているけど、あくまで中核をなしているのは生楽器で、いわゆるDJがどうしたという類のものじゃない。僕にとってはビートこそが全てだから、もし腕の良いドラマーがクールなグルーブ感を「生」で出してくれるんだったら、それはそれで十分なんだよね。
HRFQ : このバンドの活動に関して、コンセプトや野心みたいなものはありますか?
Adam : コンセプトは幾つかあるね。クリエイティブな面でいうと、DJコンピレーションの為に作ったような曲はやりたくなかったし、いわゆるDJの作ったクラブ系アルバムみたいなものも作りたくなかった。そういったクラブ系の作品の類をちょっと超えた、自分の受けてきた影響をダイレクトに表現できるようなアルバムが作りたかったんだ。最初から最後まで面白い内容のアルバムをね。僕にも好きなダンス・アルバムはたくさんあるけど、クラブ系のトラックと、その間を埋めるような間奏しか入っていないような作品は本当につまらないし、どこか別世界に連れて行ってくれるような楽しみも与えてくれないでしょ。だから、自分自身が誇れるような内容で、なおかつ自分の一生のうちの50分間を使っても聞く価値があるようなものにしたい、そう思ったのが最初の動機だったんだ。
HRFQ : アルバムの中に"We Want Your Soul"という曲がありますが、アメリカの有名なコメディアンであるBill Hicksのセリフ"Go back to bed America, your country is in control again"をサンプリングして使っていますよね。これは今のアメリカ人がやっている事に対してのあなたなりのメッセージなのでしょうか?
Adam : これは何もアメリカに限ってということじゃなくて、最近どんどん悪化の一途を辿っている、一般的な消費者文化に対してのメッセージという風に捉えてほしいな。Bill Hicksは僕にとっての永遠のヒーローで、最初はサンプルのオーケーが取れるかどうかは分からなかったんだけど、結果的にはオーケーを取ることが出来たんだ。
HRFQ : Bill Hicksのことをずっと追いかけていたんですか?
Adam : 彼はもう死んでしまったんだけど、生きている時にそれ程よく知っていたというわけじゃないんだ。でも、彼の作品は全て持っているよ。Billは単にコメディアンというだけじゃなくて預言者でもあったと思うし、何かを発言するということに対してもの凄く情熱的な人だったね。
HRFQ : アメリカ人の前で"We Want Your Soul"をプレイされましたか?
Adam : うん。反応はとてもよかったね。アメリカでこの曲をプレイするたびに、色んな人が僕のところへやって来て、「俺達がどれくらいこのメッセージを聞きたいと思っていたか分かるかい?」なんて言うんだよ。これって、本来はフリー・スピーチの社会だと思われているアメリカでも、実際にはたくさんの抑圧と、自分自身の意見を述べることに対する恐怖感があるってことだと思うんだ。まぁ、その部分こそがこの曲のポイントなんだけど・・・本当にポジティブな反応が多かったのには驚かされたね。
HRFQ : コマーシャリズムという点においての話ですが、最近「アニマトリックス」のサントラにあなたの曲である"Big Wednesday"が収録されましたよね。このビッグなアイコンを持つ作品に自分の曲が使われると最初に聞いた時はどういう気持ちでしたか?
Adam : "We Want Your Soul"が表現しているのは、「現代社会に住んでいる以上みんなコマーシャリズムから逃げることは出来ない」ということなんだ。実際に僕のレコードはメジャーなお店で売られているわけだし、日本の発売はビクターからになっているしね(笑)。僕自身が著作権は持っていても、最近はそれだけではどうしようもないし・・・だから、出来る限りのベストを尽くしてインディペンデントであるように努めてきたんだ。この曲(We Want Your Soul)が表現しているポイントは、「テクノロジーを使っていようがいまいが、結局のところ僕らはこの(コマーシャリズムという)絵の一部に過ぎないんだ」ということで、(コマーシャリズムに関しても)やはりケース・バイ・ケースで取り入れていかなければならないということなんだよね。アニマトリックスに関しは、個人的にもマトリックスとアニマトリックスの大ファンだったから、クリエイティブな観点からも是非とも関わりたいと思っていた。だから「Big Wednesday」が収録されると聞いた時はとても嬉しかったよ。この作品は本当に信じられないくらい素晴らしいアートでありアニメーションだからね。でも逆に、つい最近アメリカのTargetと言うチェーン店から、彼らの新しい宣伝キャンペーンに"We Want Your Soul"を使いたいとのオファーを受けた時は断ったんだ。彼らから「歌詞を変えて欲しい」と頼まれたからなんだけど、全く皮肉な話だよね。正直言うと、お金のためを考えればやることも出来ただろうし、その時はまだアメリカでのアルバムのリリースは決まっていなかったから、アメリカでの露出ということを考えればやるべきだったのかもしれないけど、でも結局は断ることにしたんだ。僕的には"We Want Your Soul"をアメリカの巨大企業の広告のためにはどうしても使えなかったというところかな。消費ということが何も悪いことだと言っているんじゃない。でも、その中にある種の倫理観を強調することが大切だと思うんだ。もし、君のスニーカーが搾取工場で働いている人たちを苦しめているのであれば、その商品を買わなければいい。逆に、僕は巨大企業のアップルが作ったラップトップを持っているけど、とても愛用しているし、これで音楽も作っている。この機械なしでは何も出来ないくらいだ。だから、(消費やコマーシャリズムを)避けて通ることは出来ないけど、それぞれの商品に関しての情報をしっかりと持つべきだ、というのが僕の考えなんだ。
HRFQ : 何か今後出てくる新しいプロジェクトはありますか?
Adam : 最新のスパイダーマンのトレイラーで使われている"Burn The Clock"はなかなか調子いいよ。僕自身、子供の頃スパイダーマンの大ファンだったからね。あとは幾つか準備段階に入っているものはあるけど、特にこれといったものはないかな。ただ、今後も映画の領域では仕事をしていきたいと思っている。あと、Rezというコンピューターゲームのトラックも手がけたよ。あれはとても素晴らしいプロジェクトで、その一部として関われたことをとても誇りに感じているんだ。やっぱりお金のためだけにやるんじゃなくて、そのプロジェクト自体ににのめり込めなきゃダメだよ。彼らに魂を渡さないためにもね。
HRFQ : 6月にリリースが予定されているFabric Liveシリーズの次回作"FabricLive 16"も手がけられましたよね。トラックリストはどうやって決められたのですか?
Adam : いつもプレイしている曲を選んだだけさ。DJコンピレーションの制作は、それほど深く考えなくても良いし、数日あったら完成してしまうからね。それに対して"Now and Them"は僕の人生の血と汗と涙の3年間を費やした作品なんだ。
HRFQ : ということは特にコンセプトは設けなかったのですか?
Adam : 僕が今プレイしている曲を代弁させたつもりだ。ロックっぽく始まって、途中プログレッシブ風になって、最後はドラムン・ベースやエレクトロに戻ったりして終わる感じの展開になっている。
HRFQ : もっと生の自分を表現しようとしたという感じですか?
Adam : DJと言う意味ではそうだね。"Now and Them"はアーティストとしての自分を表現しようとしたんだけど、Fabricのコンピは単純にダンスフロア・ミックスなんだ。家で聴くようなものじゃないかもしれないね。
HRFQ : アジアのレーベルで、あなたのコンピレーションをリリースしてみたいと思っているところがあるかもしれませんが、興味はありますか?
Adam : 来るものは拒まずって感じかな。面白そうな企画だったらやるだろうね。ただ、あまり市場を飽和状態にはしたくなくて、今まではミックスCDに関しては2年に1回のペースでリリースするようにしてきたんだ。でも、いくつかの国では、国内盤がリリースされないとその音が聴けないというところもあるらしいから、いい企画であれば常にオープンでいるつもりだよ。
HRFQ : あなたのレーベルのMarine Paradeについてですが、前回来日されていた時に、Evil Nineと言うアーティストを大プッシュされていて、実際に彼らの曲も何曲かプレイされていましたよね。彼らの調子は最近どうですか?
Adam : ちょうどワールドツアーを終わったところで、アジアにも来たと思う。台湾、香港、タイ、中国、それに東京でもやったと思うけど、それ程大きなイベントではなかったかもしれないね。あと、ちょうどアルバムの制作を終えたところで、その出来には僕も満足しているんだ。荒削りなヒップホップのメンタリティが満ち溢れていて、他の連中とはちょっと違った作品になっているよ。あと、生のベースを使っているから、エレクトリックというよりもっとオーガニックな感じかな。とにかくファットだね。
HRFQ : Marine Paradeに関してはどのような戦略をお持ちですか?
Adam : いいレコードを出すこと(笑)
HRFQ : 今年プッシュする予定のアーティストは他に居ますか?
Adam : ills (イルス)かな。9月にはアルバムが出るよ。あと、Form。こいつはU.N.K.L.E.の片割れなんだ。昔はU.N.K.L.E.と言えばJames LavelleとShadowだったけど、今はJamesとFormだ。こっちはアルバムじゃなくてシングルだけどね。
HRFQ : Marine Paradeに関しては、気に入ればリリースしてプッシュするって感じですか?
Adam : そうだね。基本的には長く聴けるトラックを出すようにしているよ。あと、ダンスフロアでも映えるけどリスニングでも十分いけるような曲を選んでいるかな。いわゆる厳しいテストに耐え抜いた曲だけを出していくって感じだよ。僕はその点もの凄くシビアで、1枚だけ出して終わるような作品だったらむしろ出さないほうがましだと考えているんだ。オフィスやスタッフなんかを維持していくのも結構お金がかかって大変だし(笑)、あまり納得いかない作品を出すくらいだったら、むしろそういったものにお金を払ったほうがいいからね。
HRFQ :そう言えば、スペインのSonar Festivalに今年は出演されますよね。今回が初めてですか?
Adam : Sonarは初めてだね。でもスペインでは何度もプレイしたことがあるよ。今回はMassive Attackと共演することになっているから、とても楽しみだよ。
HRFQ : スペインのシーンはどんな感じですか?
Adam : 北部と南部では随分と違うね。南部ではとても大きなブレイクビーツのシーンがここしばらく盛り上がっていて、どちらかと言うと若者中心のレイブ・シーンが主力になっていると思う。それに比べると北部ではもっとスタイリッシュな感じのシーンになっているかな。あと、バルセロナでは、みんな今週のトレンディーな髪型が見られる場所に出かけて行くって感じで、音楽の持つファッション的な側面がクローズアップされすぎている気がするね。あと、彼らはレトロ系のエレクトロに本当にはまっていて、DFAやMiss Kittenなんかの曲がかかると「クール!」みたいな感じになったりして・・・。まぁ、ファッションをベースにしたシーンも良いんだろうけど、たいていの場合は自己満足風になってしまうからね(笑)。あと、スペインの北部には本当に大きなテクノシーンがあるよ。
HRFQ : Love Paradeの中止の声も聞こえてきましたが、最近のヨーロッパのパーティー・シーンはどうなっているのですか?
Adam : みんな、ダンスミュージックが盛り下がっているって言うけど、個人的には前より大きなイベントでプレイしているし、ライブの数も増えているし、ギャラだって上がっているからあまり実感はないかもね。やっぱり盛り上がっているかどうかって、こういったことで決まるじゃない?その点から見ると、ブレイクスのシーンや僕のやっていることは盛り上がっていると思うよ。テクノとか定番のハウスやプログレッシブ・ハウスなんかはちょっと勢いをなくしつつあるかもしれないけど・・・。まぁ、彼らはそんなに変化していないからね。勿論、グレイトなハウスミュージックはたくさんあるけど、ちょっとたくさんの人が同じことをやりすぎなんじゃないかな。
HRFQ : ビジネス面においてはどうですか?最近イギリスではディストリビューション会社が色々と大変な状況に直面しているみたいですけど、何か大きな違いを感じますか?
Adam : もちろん。たくさんの人が音楽を買わずにダウンロードしているから、ライブの側面とは状況は違うだろうね。音楽業界はインターネットの登場によって大きな変革期を迎えていると思うし、まぁ、たくさんの人たちが音楽を買わずにCDを焼いて友達にあげたりダウンロードをしたりしている訳だから、ディストリビューターやレコード会社にも影響は勿論あるだろうね。それに適応できた会社だけが生き残れるという感じだと思うよ。
HRFQ : このテーマについて何か個人的な経験はありますか?
Adam : 実は僕らのディストリビューターが2週間前に倒産したんだ。3MVと言う大きなインディ系のディストリビューターだったんだけどね。まぁ、でも経理部門が最悪だったから、どちらかと言うと彼ら自身の問題だったと思うよ。これは彼ら自身も認めていることだし。あと、僕らのアナログに関していうと、前よりもっと売れてはいるんだけど、実際にはシングル"We Want Your Soul"の売上の方がアルバムの売上よりも大きいんだよね。これはとても面白いことで、普通はシングルよりアルバムの方が5倍くらい売れてしかるべきでしょ。まぁ、僕らのレーベルはそんなに合理化されたレーベルじゃないし、いわゆるヤル気のある小さなインディレーベルに過ぎないわけだから、アルバムがシングルほど売れないっていうのは、ある部分僕ら自身の問題なのかもしれないね。まぁ上手く表現するのは難しいけど、いずれにしてもこれから音楽業界は大きく変わっていくと思うよ。
HRFQ : 前回来日された折に、「日本のローカルメディアはブレイクビーツのシーンやNu Skool Breaksについて今ひとつ良く分かっていない」とおっしゃっていましたが、どういった点が誤解されていると思いますか?
Adam : いや、決して誤解があったわけじゃなくて、前回は単純に「ブレイクスに関する露出が少ないな」と思っただけなんだよね。でも今回の来日で幾つかインタビューを受けているうちに、その気持ちも随分変わってきたと思う。僕的には「日本はハイテクと新しいファッションがいつも発信されているカッティング・エッジな場所」というイメージがあって、「新しい音楽に対してもきっと真っ先に飛びつくんだろうなぁ」という思い込みがあったから、最初はちょっと戸惑ってしまったんだよね。まぁ、いずれにしても今はみんなブレイクスにはまってくれているから問題ないと思うよ。
HRFQ : ということは、前回来た時に感じたのはむしろ「シーンに対する認知不足」ということだったのでしょうか?
Adam : そんな感じかな。やはり何回も来ないと何かを作り上げるのは難しいのかもしれないね。いつも新しい地域で最初にブレイクスをプレイするのは僕で、オーストラリアやプラハ、ブタペストといった東欧諸国でもそうだったんだけど、今ではいずれの場所でも大ブレイクしているからね。
HRFQ : アジアのシーンはどうですか?最近ではシンガポールやKLを中心に盛り上がってきているみたいですが。
Adam : 丁度この間、中国へ行ってきたばかりなんだけど、すごいエキサイティングなヴァイブがあってとても楽しかったよ。実際に僕がプレイしていた曲を彼らが知っていたのかどうかは分からないけど、みんなブレイクスにとてもはまってくれていたね。ある奴は、Marine Paradeの全部のカタログを持ってきて、1枚1枚サインをしてくれって言うんだ。僕ですら全部持っていないのにね(笑)。しかも中国の南東部でだよ!あと、昔はよくシンガポールとKLに行っていたんだけど、ここ数年は行ってないな。単に他の事で忙しかっただけなんだけど、でも今年の11月には半年ほどシドニーに住むことにしているから、オーストラリアとアジアのツアーにもっと専念することが出来ると思うよ。まぁ残りの半分はヨーロッパにいて、永遠の夏を楽しむって感じなんだけど(笑)。出来れば中国か日本のどこかでレジデントを持ちたいと思っているんだ。
HRFQ : 最後に、アジアと日本のファンに何かメッセージはありますか?
Adam : メッセージは僕の音楽の中にあるよ。
HRFQ : We Want Your Soulってことで(笑)
Adam : (笑) アルバムを聴いて歌詞を聴いて欲しい。メッセージはそこにあるよ。僕のアルバムを買って楽しんでくれ!
End of the interview
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