スタイル : ブレイクス、ハウス
出身地 :イギリス
関連レーベル : Finger Lickin', Thrust
オフィシャル・サイト:www.leecoombs.co.uk
Lee Coombs が DJ 活動を開始したのは '80年代後半。'91年には The Invisible Men 名義でプロデューサとしてデビュー。その後 Paradise Records や Pumpin' Vinyl, Zoid を設立し、カルトな人気を集めた。
TB303 や TR808 といったクラシックな機材を多用した、彼の独特のレトロ・フューチャー・サウンドは、他のメインストリームのブレイクスと比べると、ぱっと聴きはエレクトロ・タッチの軽いブレイクス/ハウスだが、そのパーカッシヴで淡々とした音世界は、決して派手ではないがファンキーで中毒性が異様に高く、気がつくととんでもない深みにはまっている。そして、この快感に病みつきになっているファンも数多い。
'90年代後半、ディストリビューション会社 Intergroove で働いていた彼は Finger Lickin' レーベルのボス Justin
Rushmore に見出され、それからは Finger Lickin' の傍らで活発な活動を見せるようになる。'01年にリリースしたアーティスト・アルバム
'Future Sound of Retro' 以降は幅広いシーンから徹底的にマークされるようになり、Seb Fountaine や Pete
Tong からは「要注意人物」という冠をいただいた。また、リミックス依頼も後を絶たず、New Order, Lamb, Moby などのリミックスを手がけた他、Paul
Oakenfold からは彼の Perfecto Breaks のミックスを一任された。
'04年には、Dylan Rhymes, Christian J, Andy Gardner (Plump DJs), Jem Panufnik
(Soul of Man) ら豪華アーティストが参加した、華やかなセカンド・アーティスト・アルバム 'Breakfast of Champions'
をリリース。このアルバムに収録されたトラックは、BBC RADIO 1 などの有名ラジオをつけたら一日に一度は耳にするような強力なアンセムとなったが、それ以降は
Finger Lickin' と道を別ち、自らのレーベル Thrust 運営に専念するようになる。そしてこのアシッド・ハウス色の強いテック・ファンク・ワールドの勢力拡大に尽力、日々その魔の手で人々の意識を絡めとっている。(Yoko
Doi : www.n-u-c-l-e-a-r.com)