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Prins Thomas

INTERVIEW

Prins Thomas

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2012.4.13

  • CDJ-2000NXS2 DJM-900NXS2

HigherFrequencyの読者には今更説明する必要もないだろうが、Prins Thomasと言えば、Lindstrømと並ぶノルウェーが生んだコズミック・ディスコ/ニューディスコの王様だ。シーンの金字塔と呼べる、Lindstrøm & Prins Thomas名義で送り出された2枚のアルバムはあまりに有名だが、それ以外にも2010年にはクラウトロック寄りのヒプノティックなサウンドを展開した初のソロアルバム『Prins Thomas』を送り出し、昨年からは大所帯バンドのPrins Thomas Orkesterとしてもライヴを始めるなど、その活動は相変わらず多忙を極めている。

 

そんな彼が、いよいよ開催まで1カ月を切った『Rainbow Disco Club』で久々の来日を果たす。止むを得ず中止となった昨年の同フェスにも出演が決まっていたThomas だけに、今回の出演はまさに念願と言っても良いだろう。以下にお届けする彼の最新語録を読みながら、ぜひ当日への期待を高めておいてもらいたい。

 

Prins Thomas

 

ーーまずは近況から教えてもらえますか?

 

Prins Thomas:家族と一緒にイースター・ホリデイを過ごしていて、スタジオ作業からちょっと離れてるところさ。今スタジオでは自分の曲の作業をしてるんだ。ちょうど2ndソロアルバムを仕上げたばかりなんだけど、まだやることはたくさんあってね。Idjut Boys、Appleblim、Jose Padilla、Dent May、それにGerd Jansonと一緒にやってる〈Kompakt〉のWallsとか、リミックスを幾つか手掛けていて。あと、自分のレーベルから出す作品だと、Nenad Markovic(〈Internasjonal〉所属)、Jarle Bråthen(〈Full Pupp〉所属)、Magnus International(〈Full Pupp〉所属)のアルバムでアレンジやエディットとかをやってるよ。それに〈Full Pupp〉や〈Internasjonal〉から出る12インチもあるし……実際、まだまだ色んなことをたくさんやってるよ……ハハハ(笑)。

 

 

ーー相変わらず忙しそうですね。そんな中、昨年はPrins Thomas Orkesterというバンドの活動も始めましたが、それについても教えてもらえますか?

 

Prins Thomas:Prins Thomas Orkesterについては、特別なコンセプトがあるわけじゃないんだ。ただバンドでまたプレイしたくなったっていうだけで、純粋に活動を楽しみたいと思ってる。このバンドは、自分にとって新鮮で楽しくてエキサイティングなものにしておきたいから、特にツアーとかは考えてなくて、スペシャルなイベントで1回きりのライヴをやるようにしてるんだ。まあ、いずれにせよ、10人もいるバンドだからお金の面でもツアーは難しいんだけどね(笑)。

ソロ活動についても基本的なスタンスは同じで、人がどう思うかはそんなに気にしてない。もしみんなが気に入ってくれたら、それは僕にとってはちょっとしたボーナスみたいなものだからね。僕の唯一のゴールは、自分がクラブで聴いたりプレイしたりしたくなるようなものをスタジオで楽しみながら作ることだけなんだ。でも、クラウトロック寄りのジャム・セッションっぽい曲と、より機能的なダンストラックのバランスを取ることは大事だと思ってるよ。それから、Lindstrømとの仕事は、それとは全く別レベルの話だね。The Chemical Brothers、Locussolus、Twin Sisterのリミックス以外、僕らはしばらく一緒に仕事をしてないけど、普段から互いに素材は投げ合ってるんだよ。

 

 

ーー最近リリースされたRoxy MusicのリミックスもLindstrømとの共作ですよね。あれは本当に素晴らしかったです。どういったコンセプトで仕上げたリミックスなのでしょうか?

 

Prins Thomas:ありがとう。実はあのリミックスは数年前に作ったものなんだよね。本当は何年か前に出たRoxy Musicのリミックス・プロジェクトの一環としてリリースされる予定だったんだけど、そのプロジェクトの担当者がリミックスを気に入らなかったから、最近までリリースされなかったんだ。何年か前にBryan Ferryの息子がメールをくれて、彼のお父さんとBrian Enoが僕らのヴァージョンを気に入って、「ぜひリリースしたい」と言っていることを教えてくれたよ。で、もしあのリミックスに何かコンセプトがあるとしたら、こんな感じかな……「頭、宇宙、音楽」。

 

 

 

ーーハハハ、なるほど。そう言えば、Lindstrøm & Prins Thomasとしての新作の噂も流れていますが?

 

Prins Thomas:今年か来年のうちに僕らが時間を見つけられるかわからないけど……でも、どこかの時点でまた一緒にやるつもりだよ。以前と同じようなものを作るか、完全に違った物を作るかは、まだ分からないけどね。

 

 

ーーこの間リリースされたLindstrømの新作『Six Cups of Rebel』はどう思いましたか?

 

Prins Thomas:僕は彼とその独自のやり方にはいつだって敬意を払ってる。彼の全ての作品が大好きというわけじゃないけど、全般的に見て彼の音楽やメロディは、モダンなディスコミュージックの大半より何万光年も先を行ってるよね。うん、2012年の後半にリリースされると思うんだけど、僕にとっては彼の次のアルバムがソロワー クの中ではベストだな。

 

 

ーーそれは楽しみですね。それにしても、Lindstrømの作品を聴くと、彼が80年代の音楽に深い愛情を持っているのがわかります。ただ、あなたの場合は、どんな音楽が自分の軸にあると自覚していますか? もちろん、あなたが非常に幅広い音楽を好きなことは理解しているのですが。

 

Prins Thomas:この質問に応えるのは不可能だね。だから、ちょっと漠然とした答えをさせてもらうよ。今、僕の目の前にあるステレオにはレコードが山積みになっているんだけど、これは家で楽しむためのものだったり、クラブでプレイするために聴いているものだったりする。自宅で聴くためのものは相当幅広いセレクションになっていて、 Teenage Fanclubの『Bandwagonesque』から、Pat Methenyが手掛けた『The Falcon and the Snowman』のサントラ、The Beach Boysの『The Complete Smile Sessions』、Lil Kimの『Hard Core』、Hound Dog Taylorの『Natural Boogie』、Bröselmaschine、Spirit、Kraftwerk、Donato Dozzy、Sun Araw、Uku Kuut、そしてアフロ・ビートのレコードまで様々だよ……。

 

 

ーーあなたは日常生活においては決してエキセントリックな人間ではないと思いますが、出来上がる音楽はとてもサイケデリックでトリッピーですよね。その落差がとても面白いと感じるのですが、あなた自身としては、自分のサイケデリックでトリッピーな音楽に対する情熱はどこから生まれているのだと思いますか?

 

Prins Thomas:どうしてそういったサウンドになっているかは、自分ではわからないな。僕としては、忙しく旅したり、社会生活を送ったり、飲みに行ったり、パーティーをしたりすることと、家で家族と過ごしたり、本を読んだり、映画を観たり、子供を水泳場に連れて行ったりするっていう、自分の生活のバランスが凄く気に入ってる。たぶん、音楽でもそれと同じことが言えるのかな。わからないけど……かつて僕の生活はそんなにきっちりしてなかったから、それが反映されているとか? 最近、都市部からアスカー(asker)っていうオスロの郊外に引っ越したんだ。日常生活は確実にゆっくりとしたペースになったし、より快適でオーガナイズされた生活になったよ。で、それと同じようなことが、僕の次のアルバムでも起こっていると思うんだよね……どんな風になっているかは、そのうちわかるよ。

 

 

ーー楽しみにしています。さて、『Rainbow Disco Club』での来日が迫ってきましたが、共演者の中では誰が1番楽しみですか?

 

Prins Thomasthe wiz だね(※The Wizardのこと)。Jeff Millsのプレイは、イビザの『We Love Space』に一緒に出た時に見逃してるから、今度はチャンスを逃したくないんだ。

 

 

ーー『Rainbow Disco Club』でのあなたのプレイには、どんなものを期待していいでしょうか?

 

Prins Thomas:そうだな……、37歳っていう脂の乗った年齢の男が、ステージで汗をまき散らしながら、最高のレコードをみんなに向けてプレイするっていう感じかな。

 

 

ーーでは最後に、来日を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

 

Prins Thomas:僕はまた日本に行って、みんなとパーティー出来ることを凄く楽しみにしてるよ! アイシテル!!!

 

 

 

End of interview

 

 

 

Event Information

Rainbow Disco Club

Date: 2012.05.03 (Thu / holiday)

Location: 晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ

Open: 10:00

Close: 21:00

 

Door: Y7000

Adv: Y5500

Group Tickets: Y25000 (Y5000×5枚セット)

 

Line up:

Ametsub (nothings66/PROGRESSIVE FOrM) 

ATOM™

Bill Brewster (DJ HISTORY)

CAJAK (Laurent / Rainbow Disco Club)

CARLOS GIBBS (Rainbow Disco Club)

DIXON (Innervisions)

DJ SODEYAMA (ARPA records)

DJ Yogurt (UpsetRecordings)

DUB-Russell × Akihiko Taniguchi

Greg Wilson (Credit To The Edit)

HIROSHI WATANABE a.k.a. KAITO (KOMPAKT/KLIK RECORDS)

JAMIE JONES (Crosstown Rebels, Hot Natured)

KOYAS & Cartier Santos Sweet Lady

Mattias Kaden (Vakant / Freude Am Tanzen / Mathimidori) 

Naohiro Yako (Bunkai-Kei records)

notuv (Bunkai-Kei records)

Nyolfen (Bunkai-Kei records)

Omodaka

Open Reel Ensemble

PRINS THOMAS (Full Pupp, Internasjonal)

shotaro maeda (eden)

Sisi (Pan Records / SECO)

Smily

STEREOCiTI (Mojuba)

The SAMOS

Tobias. (Non Standard Productions / Perlon / Ostgut Ton / Logistic / Wagon Repair / Sähkö / Bpitch)

UHNELLYS

 

Special Guest:

The Wizard aka Jeff Mills (Axis Records)

 

and more…

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