

ほぼ一年を通して大型イベントがひしめき合っている昨今は、日本のフェスも群雄割拠の状態。そんな中、今年に入って新たな都市型フェスティバルが名乗りを上げた。それが、GW のフェス・ラッシュに先駆け、3月25日(日)に開催される StarFes. である。お台場という都心から絶好のアクセスに恵まれた会場、電気グルーヴから UNKLE Sounds や System 7 までが揃った贅沢なラインナップ、そして良心的なチケットの価格設定など、他のフェスに負けない魅力的なポイントは幾つも挙げられるだろう。だが、やはり最も注目したいのは、春の陽気が近づき始めた時期に野外で開催され、しかも「日本一早い夏フェス」というキャッチコピーを掲げていること。「3月に夏フェスってどういうこと?」「っていうか、夏フェスじゃないでしょ?」という声が上がるのも当然だ。だが、もちろん、このキャッチコピーは、野外=夏フェスという安易な発想で付けられたものではない。フェスが飽和状態にある今だからこそ、春先に夏フェスという「新たなフェス体験」を切り拓き、オーディエンスに提供しようという主催者側の心意気の表れなのだ。豪華なアーティスト達のパフォーマンスはもちろんのこと、そんな主催者側のチャレンジ精神も含め、この StarFes. は楽しんでもらいたい。



StarFes. は、STAR STAGE、SUN STAGE、FOREST STAGE という3つのステージで構成され、それぞれのステージが明確なカラーを持っている。3月にして「夏フェス」を掲げる理由も各ステージのコンセプトで表現されているので、ここからはそれらの特色を順番に紹介していこう。まずフェスの名前にもなっている STAR STAGE は、最も収容人数が多いメイン・エリアだ。3つの中で唯一の野外ステージだが、それは夏のような開放感をオーディエンスに味わってもらいたいから。つまり、我々がフェスと聞いてすぐに思い浮かべるイメージと一番近いのが、この STAR STAGE になるかもしれない。また、STAR STAGE に出演するアーティストは、いわゆるフェスティバル向けのビッグ・アクトが中心。日本初上陸となる UNKLE Sounds のオーディオ・ヴィジュアル・セットや、我らが電気グルーヴのパフォーマンスは、ここで観られることになるはずだ。

テントの中で楽しむ SUN STAGE のテーマは、ずばり「真夏の太陽」。外の光を遮断し、ステージの中には太陽をイメージしたバルーン状のスクリーンを出現させる。しかも、テント内の気温は20℃くらいに保つため、春先にして「夏の暑さ」を体感出来るという仕組みだ。3つのステージの中でも、最もユニークな演出がされていると言っていいだろう。気になる出演アーティストは、これまでに Doc Martin や Giles Smith などを招聘し、東京のクラブ・シーンで厚い信頼を得ているパーティー、WEEKEND WARRIORZ の協力の下で選定。テクノやハウスを軸に、クラブの現場に根差したダンス・ミュージックをプレイするラインナップが集結する。



夏フェスと言えば、芝生の上でリラックスしながらステージを観て、ゆったりと楽しむのも醍醐味のひとつ。この FOREST STAGE は、そんな夏フェスならではの体験を再現すべく、フロアの全面に人工芝が貼られる。そして、そのようなステージのコンセプトに合わせ、ここにはアーシーなヴァイブを感じさせるアーティスト達が登場。Dachambo や SLY MONGOOSE のようなバンドはもちろんのこと、DJ でもアーシーな要素を持ったアクトがプレイする。芝生に寝転びながら観ても良し、ステージ前で飛び跳ねても良し。夏フェスならではの自由な雰囲気を楽しもう。

期待の出演者がずらりと並ぶ StarFes.の中でも、UNKLE Sounds は 一際注目だ。 UNKLE の頭脳 James Lavelle がこの名義で見せるのは、スペシャルなオーディオ・ヴィジュアル・ライヴ! もちろん今回が日本初上陸である。クラブ・シーンでは音と映像を組み合わせたライヴ・セットが増加傾向にあるが、〈Mo’Wax〉 時代からヴィジュアル・イメージは並々ならぬこだわりを見せてきた James だけに、そのライヴには特別な期待を抱かずにはいられない。James にこのプロジェクトについて訊いたインタビューも近々アップするので、そちらもお楽しみに!

電気グルーヴ
SOIL&”PIMP”SESSIONS
SYSTEM 7
DJ BAKU
AGORIA
Anthony Collins
SLY MONGOOSE
Dachambo
DJ SON
DJ NOBU
DJ KENTARO
RYO TSUTSUI
Kouichi Hirose
Shingo420
MURAKI YUSUKE
STEPHANE K
