UKのコンサート・プロモーターSound Channelが夏のヴァケーションを過ごす場所として近年ヨーロッパで人気が出ているクロアチアでObonjanという島を音楽フェス用などのために専属的に利用する契約を地元の市と結びました(ソースでは購入と書かれていますが、年数など詳細な条件は不明。)

 

最近は同じクロアチアのダルマシア地方のHvar島が「第2のイビザ」などと持ち上げられていたりします.しかしラインナップを見る限りまだまだイビザには程遠いなと感じていましたが、宿泊施設や交通などインフラを整備して、数千・数万人単位のオーディエンスを呼べるような豪華なラインナップのフェスティバルも将来的に開くことができるようになるかもしれません。

 

 

今回島を購入したSound ChannelはUKのコンサートはもちろん、これまでUnknown Festivalなどクロアチアでの音楽フェスティバルを開催しています。地元の人に以前聞いたところ、夏場を中心に開催されているクロアチア内の音楽フェスティバルはクロアチア人ではなく、ほとんど全部イギリスのプロモーターに仕切られているそうです。クロアチアは戦争から20年近く経った今も経済が低調で国際的に有名な音楽フェスティバルを自力で開催するのは難しいかもしれないですが、歴史的に繋がりがあり、経済も好調、地理的により近くてしかも音楽がは大分好きなドイツなんかではなくて、イギリス。プロモーション力があり、これまでイビサなどで音楽シーンを確立してきた実績があり、またおそらくクロアチア含め色々な国で英語が大分通じることも大きな理由でしょう。イビサのクラブにしてもバルセロナの音楽フェスにしても、イギリス人が本当に多いのですが、彼らが南の国を訪れる主な理由の一つは何と言っても気候。若い人もUK内で開催される雨だらけのフェスを避け、格安航空に乗って、Airbnbなどで宿泊先を確保して、温かい南国までフェスを楽しみに来ます。ドイツ人も同じ理由で南国で楽しむ夏のフェスは好きなのですが、なぜかイギリス人が圧倒的に多いのです。

 

クロアチアはヨーロッパの中で物価が安い方ではありますが、一体どうやって島を丸々押さえちゃうようなお金が集められるのでしょう。もちろんイギリスの音楽産業がお金を持っているということが第一ですが、クロアチアが2013年にEUに加盟したことも、投資しやすくなった理由として挙げられると思います。その一方イギリスはEUを抜ける国民投票をしようとしていますが、実際EU圏内に色々投資をして利益を得てもいるはずなので、「EUなんか入るんじゃなかった!」と言っている人は多いですが、そう簡単には行きません。先のことはわかりませんが、今がラストチャンスかもしれない、ということもあるのかもしれません。

 

例えば異国情緒を楽しめる島の買い取りを日本でやるとしたら、どこになるでしょう?北方領土とか竹島とか不穏な場所しか今思いつきませんでしたが、その前にちゃんと有給休暇をまとめて取れる国にしないと、どんないい場所でも時間をかけてまとまった日数フェスのために滞在してもらうことは難しいでしょうね。

  • 2016/11/10まで掲載
  • 2016/11/10まで掲載