音楽フェスティバルなどのイヴェントが季節的に多くなってきましたが、最近はスピーカーを積み重ねて置くのではなく、上から吊り下げていることが多い、と気が付いたことはあるでしょうか。少なくともヨーロッパの方では音楽フェスなど大きなイヴェントで設営されたステージの鉄骨からスピーカーがよく吊り下げられているのを見ます。スピーカーのセッティングにも色々流行りがあるらしく、近年はスピーカーを吊り下げるやり方が会場の音を調整するのに適しているとされているようです。

 

先月フランクフルトのMusikmesseのプロフェッショナル向け音響機材のコーナーで話題になっていたのはd&b社のソフトウェアArrayCalc。会場の3DのCADデータを読み込み、吊り下げられたスピーカーを前後にずらして音場をシミュレーションします。

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スピーカーの配置の他に、会場の温度や湿度など細かく設定するパラメーターもあり、スピーカーからの距離で音がどのように減衰するか見ることができます。

 

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また同じ場所でも音の周波数帯によって音の届きにくさに違いがあり、各周波数帯の音の広がり方を色分けしてグラフィカルに表示しています。これを見て、均等になるまでスピーカーの配置を調整します。実際の会場で一回吊り下げてしまったら、調整は難しいですからね。

 

チュートリアルビデオも(英語)

 

業務用ですが、フリーでダウンロードできるので、試しに落としてサウンド・エンジニア気分になって遊んでみるのも面白いと思います。会場にいた友人によると、吊り下げ型がよいと分かるとみんなどこの会社もスピーカーを吊り下げ始めるし、こういうシミュレーションソフトも、またどうせ1年後にはみんなこぞって同じことし始めるんだよね・・・と語っていました。なかなか競争が激しい世界のようです。

  • 2016/11/10まで掲載
  • 2016/11/10まで掲載